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【FOCUS IT.】チムジルバンや本格韓国グルメ、遊園地にカジノまで!? 韓国にある噂の楽園、パラダイスシティで過ごした濃密な3日間。

巷で話題の“ホカンス”というフレーズ。ホテルとバカンスを組み合わせた造語で、旅先で観光を目的とせず、ホテル内の施設やサービスを堪能するというものらしい。

お隣韓国にある「パラダイスシティ」は、まさにそんなホカンスにはうってつけの超大型リゾート施設。てなわけで、旅先ではもっぱら観光優先、同じ場所に留まっていられない編集部員が、今回はいち施設にこもって“ホカンス”なるものを体験。

「さすがに飽きちゃうでしょ…」そんな予想をいともたやすく覆す、満足度120%の2泊3日になりました。

Photo_Yu Nagai
Edit_Naoya Tsuneshige


仁川空港から5分! いざ、日本から最も近い楽園へ。

成田空港からおよそ2時間半。韓国旅行へ向かうひとのほとんどが金浦空港か仁川空港のどちらかを利用すると思いますが、今回取材班が利用したのは仁川空港です。

なぜなら今回の目的地「パラダイスシティ」は仁川空港から目と鼻の先。

なんとシャトルバスで5分ほど(最寄りのターミナル発の場合)で到着できちゃうんです。なんなら空港からでも見えるくらい。

もし現地が悪天候でも、雨に一切濡れることなく施設まで到着することができるというわけです。つまり成田空港の時点で傘は不要。これって結構嬉しいかも?

「パラダイスシティ」は“日本からいちばん近い統合型リゾート”。

その謳い文句の通り、高級感のある広々とした客室を有するラグジュアリーなホテルをはじめ、施設内に点在する世界的なアーティストたちのアートピース、豪奢な屋内外プール、最上級食材のみを使用するミシュラン星付きレストランやプレミアムブッフェを楽しめるホテルダイニング、スパやナイトクラブ、遊園地、カジノまでを同施設内で楽しめます。

敷地面積はなんと33万㎡。東京ドーム約7個分というのだから驚きです。とはいえ、前述したように贅沢の限りを尽くしたあらゆる施設が入っているのだから、その広さも当然なのかもしれません。

果たして2泊3日でどれだけ体験できるのか…。次の見出しから、体験してきたことを各カテゴリーごとに紹介します。


韓国を代表する飲食店が勢揃い。

サムギョプサル、タッカンマリ、カンジャンケジャン…。ここ数年でさらに勢いを増す日本における韓国グルメブーム。日本人は韓国グルメが大好き! 筆者も漏れなくそのひとりです。

グルメ目的で韓国旅行へ行くという方も多いでしょう。しかし、当たり前だけどすべての名店が隣り合わせになっているわけもなく、複数の韓国グルメを楽しもうと思ったらそれなりに移動をしなければなりません。そこで朗報。ここ「パラダイスシティ」には、韓国を代表する名店が大集結しているんです。

最先端の韓国グルメから老舗の名店まで、40を超えるすべての飲食店を制覇したかった編集部ですが、時間とお腹には限りがあったので泣く泣く断念。そんななか舌鼓を打ったいくつかの飲食店を紹介します。

こちらは、韓国料理の枠を越え“モダン・コリアン・ダイニング”という新たなトレンドを提供するレストラン「SERASÉ」。

店内の雰囲気も抜群によく、団体でもカップルでも楽しめそうなバリエーションに富んだ座席レイアウトも魅力です。肝心の料理はご覧の通り。

軽快に食べ進められる少量のタパスを楽しむことができ、味はもちろんのこと、見た目にも美しいラインナップになっています。

素材本来の味と栄養を生かした、低カロリーのヘルシーメニューが売りですが、食べ終わったあとの満足感も申し分なしです。

こちらは朝食で訪れた「On the Plate」。店内はとにかく広く、テラス席も含めると260席にも及びます。

ここで堪能できるのは、ヨーロッパ、ニューヨーク、上海の最新トレンドが反映されたプレミアムビュッフェ。ライトめなサラダから、ガッツリめの肉料理まで、手の込んだ出来立ての料理が所狭しと並べられています。目移り、そして食べ過ぎには要注意。

韓国にいながら各国の料理を楽しむことができ、スイーツやフルーツ、豊富な種類のジュースまで心ゆくまで堪能できました。グリルステーションの焼き立ての肉料理はぜひとも味わってみてほしいです。

お次は韓国で絶大な人気を誇るホルモングリル専門店「オバルタン」。日本でも、新大久保や上野に店舗を構えているので、知っているというひとも多いかもしれません。

韓国で焼肉といえばサムギョプサルが有名ですが、ホルモン焼きだって負けていません。店内は焼肉店とは思えないほどクリーンで、ゆったりと食事を楽しむことができます。

そしてこちらは「Imperial Treasure」。ミシュラン2つ星を獲得した広東風中華料理のファインダイニングで、シンガポール、香港、中国の広州、ロンドン、パリなど世界各地に進出していて、韓国で味わうことができるのはここ「パラダイスシティ」だけなんだとか。

スリッピーな床の町中華もいいですが、たまにはこんな贅沢もいいですよね。プレミアム海鮮料理や季節限定メニューだけでなく、海外店舗でしか味わえなかった北京ダック、点心などの高級広東料理も楽しめるので、ぜひこちらも足を運んでみてください。


極上のリラクゼーションを求めて。

韓国といえばチムジルバン。日本でいうところのサウナや岩盤浴に近いものですが、チムジルバンの場合は温浴や風呂に加え、食事や仮眠などをとりながら長時間滞在するのが一般的なスタイルです。

ここ「パラダイスシティ」にあるのは、スパ・プール・飲食店などが合わさった大型施設。それがこちらです。

これだけでも十分ビジネスとしてなり立つような大きさを誇る「CIMER」。もちろん「パラダイスシティ」の敷地内に位置し、宿泊棟から5分も歩けば見えてきます。

いかがでしょう、このラグジュアリーな屋内プール。イタリアのサン・マルコ広場がモチーフだそうで、一年中異国ムードを堪能できます。

さまざまなエリアに分かれていて、DJブースがあったり、LEDパネルに囲まれたエリアがあったり、カップルなどで楽しめるプライベートエリアまでも完備。ちなみに、ホテルに泊まらずに「CIMER」だけを楽しむことも可能。取材当日も現地の若者たちで賑わっていました。

そしてこちらがチムジルバンエリア。このエリアだけの利用券もあるので、プールが苦手というひともご安心を。

さまざまなテーマからなる全8部屋のチムジルバンは、部屋前にそれぞれ温度が表示されているので、その日の気分や好みに応じて選択可能。室内は広々としていて、それぞれのテーマに沿った内装やライティングが施されているのが印象的でした。

それ以外にもマッサージチェアルームやトレーニングルーム、もちろん飲食エリアもついていて、1日中のんびりしたいときにはもってこいの施設。ついつい取材を忘れて長居してしまいました。

ちなみに今回の取材で泊まった部屋はこんな感じ。

こちらもやはり極上のリラックス空間。

45㎡もの広さがあり、細部まで手の行き届いたインテリア選びはさすがのひと言です。ちなみに備え付けのアメニティはすべて〈バイレード(BYREDO)〉。こういうところも嬉しいですよね。

ぐっと値は張りますが、専用プールを備えたデラックスプールヴィラもありました。457m²もある部屋は、まさに贅沢の極み。

懐に余裕のある方は、ぜひこちらも検討してみてください!


目的はやっぱりカジノ!? パラダイスシティは娯楽も充実。

「パラダイスシティ」で検索すると真っ先に出てくる「カジノ」というワード。そうなんです、ここ「パラダイスシティ」は日本から最も近いカジノのうちの1つとしても知られています。

「パラダイスシティ」のカジノはとにかくクリーン。従来のカジノのイメージを覆す、明るくきれいで清潔感にあふれている内装が売りです。

さらに日本語対応もOK。初心者でも安心して楽しむことができるのです。

実際のカジノは撮影NGなので、今回は特別にVIPルームで体験&撮影をさせていただくことに。

体験したのはカジノの定番、バカラとルーレット。このヒリツキはやはりカジノでしか経験できません。攻め時を逃したり、引き際を見誤ったり…。奥が深いんだなぁ、なんて思っていたら体験で受け取ったチップが全て湯水のようにどこかへ消えてしまいました。稀代の傾奇者の言葉を借りるなら「だがそれがいい」。

実際のカジノエリアはサッカーコート2面分以上の広さを誇り、大小やルーレットに加え、テーブルゲームやスロットマシンなど、ゲーム設置総数は462台におよびます。1日中同じテーブルにいるひともいれば、転々と移動を繰り返すひとも。楽しみ方はひとそれぞれなので、まずは気軽に足を運んでみてください。初心者大歓迎、はじめてのひとに優しい環境ですよ。

次に紹介するのは独特な構造をしたこちらの建物。

なかにはなんと遊園地が入っているんです!

この屋内型遊園地は「WONDER BOX」と名付けられ、「夜の遊園地」をコンセプトに、アトラクションやイベントが盛りだくさんのエリアになっています。

小規模かと思いきや、意外にも本格的なアトラクションがずらりと並び、大人から子どもまでだれでも楽しめるような空間です。

続いてこちらはミュージックラウンジ「RUBIK」。

ミクソロジストによる豪華なカクテルとヨーロピアンスタイルのダイニングメニューを楽しみながら、国内外トップジャズ奏者らの生パフォーマンスを堪能できます。

たとえカジノで大敗を喫したとしても、この空間に訪れればその傷も癒されるかも…?

最後にこちらはアジア随一のパーティースペース、ナイトクラブ「CHROMA」。

あいにく取材日は休業日だったので入れていませんが、次回訪れた際にはおよそ3,000人の収容が可能だという特大箱で一夜を過ごしてみたいと思います。


施設内に散らばる無数のアート作品。

「パラダイスシティ」の33万㎡の敷地内には、世界中の巨匠たちのアート作品がおよそ3,000点も展示されています。

KAWSに草間彌生などの日本でもおなじみの現代を代表するアーティストから、韓国国内でインディペンデントに活躍するアーティストまで、館内のいたるところでその作品の数々を目にすることが可能。

広大な敷地のすべてがまるで美術館のようで、目的なく歩くだけでも五感が刺激され続けます。こんな施設は世界中を見渡してもここだけではないでしょうか。

さらにアートスペースも設置。多彩なコレクションを擁する常設展示室と、アート界のトレンドを取り入れた特別展が開催される企画展示室に分かれていて、施設内に散らばった3,000のアート作品とはまた違った角度で、芸術にどっぷりと浸ることができます。

以上、編集部が過ごした3日間の「パラダイスシティ」でした。すべて紹介しきれないのが心苦しいですが、少しでも気になった方はぜひ直接足を運んで、極上の非日常空間を味わい尽くしてみてください。

INFORMATION

パラダイスシティ

住所:仁川広域市中区永宗海岸南路 321 番ギル 186
(仁川国際空港第一ターミナルからシャトルバスで 5 分)
Instagram:@paradisecity_japan

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