近年、5月末ぐらいから出回り始める日本酒、夏酒が注目を集めています。冷やして美味しいそれは、爽やかかつ軽やかな口当たり。するりと飲める低アルコールもあれば、サイダーで割っても美味しいにごり、微発泡なものやフルーティな香りなど、種類も豊富になっています。
おしゃれなラベルも増えて、日本酒の楽しみ方はいろいろな方向へと広がっていますが、ここにもうひとつ新たな提案が。文筆家・料理研究家のツレヅレハナコさんが監修した酒器が、〈ゼント(zen to)〉から発売となるのです。
酒器 各¥2,420
2020年のカレー皿監修に続き、二度目のタッグとなる今作。「深水盃」と名付けられた器は、日本酒をたしなむ中で、「もう少したっぷり注げる盃があれば」という思いから、アイデアが生まれたそうです。
あくまでも伝統的な「盃(さかずき)」の形を踏襲することにこだわったという今作ですが、ぐびぐび飲めるようになんと約180mlも容量があります。口元が薄く広がった造形を取ることで、日本酒の芳醇な香りがふわりと立ちのぼるような設計です。
カラーは、紅(beni)、菖(ayame)、絹(kinu)海(umi)という4色展開に。落ち着いた色合いは、ほかの食事とも相性がよく、なんなら茶碗や小鉢として使うのにもよさそうです。
これを気に日本酒はちょっと…というひともお試しを。キリッとした辛口から、華やかな香りが立つもの、水のように澄んだものなど、日本酒自体の個性と料理のマッチングも含めてとても種類豊富で面白いのです。ツレヅレハナコさんからのコメントは以下。
日本酒をおちょこでいただく際、いつも気になっていたのは「もっとたくさん注げればいいのに」ということ。飲兵衛なので、何度もおかわりしなくてもよい大容量の盃を探していました。こだわったのは、あくまでも「盃(さかずき)の形」であること。飲み口は薄く口が広がっているため、お酒がなめらかに喉へ入り、香りも華やかに広がります。
日本の伝統色を使ったカラーバリエは、目にも落ち着きがあり、色違いでそろえるのも楽しい。また、お酒だけでなく料理の小鉢やデザートグラス、茶碗としても利用できる自由度の高さも気に入っています。何を盛ってもパッと華やかになる盃、さまざまな利用法で楽しんでもらえたらうれしいです。(ツレヅレハナコ)