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連載「憧れの逸品」No.424 品よく、の気分に応えるクロケット&ジョーンズのスリップオン。

スニーカー一辺倒の反動で革靴が盛り返している。本命はスリップオン。牽引役がアルバートスリッパだ。

アルバートスリッパはノンシャランな佇まいで目利きを唸らせてきた。その名のとおりルームシューズにルーツをもつ靴種で、ヴィクトリア女王の夫、アルバート公が愛用したことからその名がついた。なんでもブラックタイの外しとして履いたそうだ。

賑わいに一役買ったのが〈クロケット&ジョーンズ(Crockett & Jones)〉の「ケンジントン」。アップデートを重ねてきた「ケンジントン」に「ケンジントン 9」が登場した。

KENSINGTON 9(City Sole)
¥121,000

ラストにコンフォートラスト394、ソールにシティソールを採用した。前者は文字どおりカンファタブルなシルエットを描いており、包み込むような履き心地はもとより丸みのあるトウ・シェイプがたまらない。後者はダイナイトソールで知られる「ハロボロラバー」社に〈クロケット&ジョーンズ〉がオーダーしたラバーソールで、レザーのそれと見紛うすっきりとした見栄えを特徴とする。トレッドの凹凸を抑え、ラバーそのもののグリップ性能を高めたのが特徴だ。

グリップ力にも定評のある、〈クロケット&ジョーンズ〉だけのシティソールを採用。

アッパーはブラックカーフ。艶やかな光沢が輪郭線のようにシルエットを浮かび上がらせる。品よく仕上げたい秋口にまたとない一足である。

ミニマルなデザインゆえに、履きジワもひとつのデザインとして機能するという構造上のアドバンテージも見逃せない。

Photo_Kazuma Yamano
Text_Kei Takegawa

INFORMATION

フレーム 福岡

電話:092-707-0562
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