自然を感じて、仲間と語らい、思いっきり遊ぶ。そんな大人のために、2021年から日本でカヤック&アウトドアブランドとして歩み始めたのが、〈フォルボット(FOLBOT)〉です。
特に、ブランドの代名詞的存在ともいえるカヤックは、50年以上の歴史を誇り、京都府笠置町に居を構える〈フジタカヌー〉のノウハウが詰まった信頼の置ける製品ばかり。“いいものを、末永く”を軸としたカヤックはいかにして生まれているのか? デザイン性と堅牢性に定評のあるサップボードの魅力とは? アウトドアの新しいスタンダードを提案し続ける〈フォルボット〉の真価は、確かなものづくりにこそ表れています。
フォルボットとフジタカヌーの出会い。
1933年にロンドンで生まれ、アメリカへ進出して2016年まで活動していた〈フォルボット〉。日本で再スタートが決まり、工場を探していたところ、京都府笠置町で50年以上折り畳み式カヤック一筋で技術を磨いてきた〈フジタカヌー〉とタッグを組むこととなったのです。
決め手となった理由は、デザイナーの説田順司さんが〈フジタカヌー〉のカヤックを日頃から愛用していて、その魅力に惚れ込んでいたから。また〈フォルボット〉のブランドキーワードである「折り畳み」という特徴を持ちながらていねいなモノづくりを行う生産工場はここにしかなかったからだそうです。
最初はなかなか受け入れてもらえなかったそうですが、説田さんは諦めきれずに再訪。熱意にやられた〈フジタカヌー〉は〈フォルボット〉のカヤック生産を引き受けることとなりました。
フォルボットのカヤックが選ばれる理由。
工場は単なる生産拠点ではなく、カヤックへの深い愛情、そのカヤックを渡すひとへの想いが形になる場所。世に送り出すすべての製品は、職人たちの熟練の技によってひとつひとつていねいに仕上げられています。
工場の1階で行われているのは、カヤックの骨組みとなるフレームの加工。フレームの部位によってアルミを使い分けて加工していて、新型モデル「SNIPER」には、軽量で折れにくく弾性の強いグラスファイバーも部分的に採用されています。
パイプが完成したら、カットしてバリを取り、曲げ加工を。ロットごとの微妙な違いを職人の目で見極め、調整しながら形にしていきます。
曲げられたパーツは、木製の専用器具に合わせ、設計通りに仕上がっているか厳密にチェック。確認を終えたら、フレームを繋ぎ合わせる工程へと移ります。
アルミフレームのほかにも、シートの背もたれやコーミング(コックピットの縁)部分に使用するプラスチックパーツもすべて手作業で裁断・製造。こうしてカヤックのフレーム部分が出来上がっているのです。
さらに、カヤックのフレームを覆う船体布を裁断したら、ロゴをひとつひとつシルクスクリーンでプリント。その後、布と布を繋ぎ合わせていきます。
カヤックのデッキ(上部)とボトム(下部)は、後々傷ついてしまった部分だけを外して交換できるよう縫製で接合。水に触れる部分は、高周波ウェルダーという機械を使用した生地を溶かしてつなげる「溶着」という手法をとっています。これにより、針穴ができないため、水が侵入するのを防ぐことができるんだとか。
完成したカヤックは、最終工程となる組み立て・検品へ。細部にわたる入念な品質確認をクリアしたのち、ゴンドラの上で静かに出荷のときを待ちます。
〈フジタカヌー〉でつくられた〈フォルボット〉のカヤックは、「いいものを、末永く使ってほしい」という哲学が息づいています。購入したカヤックには、リペアキットがついていたり、大きな傷ができた場合も、工場でパッチを当てるなどの修理が可能。自然と対峙していくなかでの劣化や故障は避けては通れないものですが、アフターケアもしっかりと充実しています。
サップボードも、フォルボットで。
ちなみに〈フォルボット〉の製品には、カヤックのほかにサップボードもラインナップしています。一番の強みといえば、耐久性。本体生地は2レイヤー構造となっていて、サイドウォール部分には溶着テープが施されています。空気圧調整バルブを搭載することで、炎天下でのボード内部の空気膨張を抑え、破裂リスクが低減できるのです。
すべて空気で膨らませられるインフレータブルタイプなので、持ち運びも楽々。使用後は乾燥させて空気を抜いて丸めるだけなので、保管場所にも困りません。また、初心者にも扱いやすいよう設計されているため、回転性や反応の良さも抜群。遊びと安定性そのどちらも両立しているのが、〈フォルボット〉のサップボードの魅力です。
“遊ぶ”ひとのことを考えて手間を惜しまず仕上げられた〈フォルボット〉の製品。数多あるブランドの中から、確かなギアを選びたい方におすすめしたいブランドです。
ボードの上でまったりクルージングを楽しむカヤック&サップは、これからの季節にもってこいのアクティビティ。都会の喧騒から少し離れて、非日常を楽しんでみてはいかがでしょう。

