一般的に、ファッションに元気がないと言われる昨今ですが、そんななかでも注目に価するブランドはいくつもあるわけです。
今回ご紹介する、〈キャッチボールアンドサンズ(CATCHBALL&SONS)〉もそのひとつ。ブランド自体は2013-2014年秋冬シーズンにデビューしているものの、17SSシーズンよりイメージを一新。
「好きなものを好きな方法で」というコンセプトのもと、デザイナー西岡遙氏が自由なクリエイティブを炸裂させています。
17SSのテーマとなっているのは「ソビエト」。そして、当時現地で発生したアートムーヴメントである「ロシアンアヴァンギャルド」。
ゴーシャ・ラブチンスキーの台頭により、全世界的に注目があつまるロシア界隈ですが、〈キャッチボールアンドサンズ〉では、閉鎖的な空間に充満するエネルギーをイメージし、グレーを基調とした退廃的なカラーリングを軸に据えたコレクションとなっています。
デザイン的に見ると、オーセンティックなルックスにほんの少しだけ加えられたスパイス。それはグラフィックだったり、パイピングだったり、微妙な色の掛け合わせだったりするわけで。
今後の動きに注目していきたいブランドですね。
Text_Ryo Komuta
ANORAK DESIGNS(アノラックデザインズ)
mail:anorakdesigns@gmail.com
STAFF
PHOTOGRAPH_Kento Mori
STYLING_Kaori Kawakami
HAIR & MAKE_Taro Yoshida
GRAPHIC DESIGNER_irmo