2019年春夏で「おじさんのふだん着」という驚きのコンセプトでルックブックを製作した〈バンブーシュート(BAMBOO SHOOTS)〉。いわゆる僕らのイメージするおじさんではなく、現代的でかっこいいおじさん像には、年齢を重ねるからこそ滲み出るオトナの強さを感じさせてくれました。
そんな〈バンブーシュート〉の2019年の秋冬のルックブックでは、まさかの再び「おじさんのふだん着」をコンセプトに作成しています。
しかも、コンセプトだけではなく、スタッフもまったく同じ面子を揃え、ロケーションにカタログ構成まで前回と統一。異なるのは着ている服と季節感のみという徹底ぶり。そこには変わらぬ日常を繰り返すことで磨き上げられた、おじさんならではの円熟味がじわじわと伝わってきます。
あくまでもディレクターの甲斐一彦による極私的スタンダードとして展開するブランド〈バンブーシュート〉。つまり、このコンセプトは決して奇をてらったわけではなく、「おじさん」という言葉にこそ自らの等身大の姿が込められているのかもしれません。