切りっぱなしたエッジをそのまま残した、大胆かつ自由なカッティング。肉厚で上質なムートンを用いた存在感抜群のジャケットは、70年代の某クラフトムートンをオマージュした〈バウワウ(BOW WOW)〉の品。
カウンターカルチャーを背景にしたものづくりに定評のある同ブランドですが、いまの時代にこのあたりをサンプリングするセンスは流石です。
BOWWOW “RHYTHM” MOUTON COAT ¥300,000+TAX(C30)
傷の目立たない大判のムートンを贅沢にも使用、ホーンボタンはアメリカ産のエルクをあしらうなど、素材選びも抜かりなし。細部に至るまで徹底的にこだわっています。
独創的なアイデアと緻密なつくり込みでコアなファンも多い70年代のクラフトレザーですが、このクオリティなら目の肥えたファンも納得でしょう。
王道のヒッピースタイルはもちろんですが、ワールズエンドのバッファローコートのように着てやればパンクにもなるし、Bボーイ・スタイルにミックスするのもOK。カテゴリーに縛られず、いろんなジャンルをクロスオーバーして楽しんでみてはいかがでしょう。そのミクスチャー感覚ってものすごく東京的だし、いまのムードにもぴったりかと。
〈バウワウ〉は毎シーズン、こういった提案があるから面白いんですよね。難易度高めのアウターですが、果敢に挑む価値は十分あると思います。