最近、巷でよく耳にする大阪のブランド〈トルク(TOLQ)〉。代表的なアイテムは、一見ヴィンテージデニムに見える転写プリントが施された、まるでだまし絵のような素材のジャケットやパンツです。そんな〈トルク〉の2020年春夏は「Scratch」がテーマ。例えるなら、スクラッチカードをコインで削ったような表情の生地を〈トルク〉が得意とする転写プリントや、ジャガード織りで表現したコレクションです。
今シーズンを象徴するアイテムとなる「Scratch Jacquard Soutien Collar Coat」は、ヴィンテージのコートをベースに、無地の生地をスクラッチして削るとチェックの柄が出てきたように見えるオリジナルのジャガード生地を使って表現。
同じく無地の生地をスクラッチして削るとチェックの柄が出てきたように見える、「Scratch Denim Jacquard Big Shirt」と「Scratch Denim Jacquard Pants」は、デニム生地のジャガードでスクラッチを表現したセットアップです。
「Scratch Printed Soutien Collar Mod Coat」と「Scratch Printed Shorts」のミリタリー感のあるセットアップは、イギリス軍のレインコートをベースに、ウエストにドローコードやフロントに大きなフラップポケットを、バックはフィッシュテールにすることで「M-51」のようなディテールを採用。ショーツはフランス軍のタック入りのワイドシルエットのショーツがベース。無地の生地をスクラッチして削るとチェックの柄やカモフラージュ柄が出てきたように見えるように転写プリントで表現しています。
絵画技法のひとつのスクラッチ画から着想を得た「Bonding Opal Millitary Jacket」は「M-65」をベースに生地表面を2枚仕立てにし、表面のみをオパール加工(溶かして柄状に残すこと)で削ることで柄を残す技法を採用。また、「Scratch Printed MA-1」はシンプルな「MA-1」に見えますが、削るとスカジャンが隠れているかのようなリアルなプリントで”Scratch”を表現しています。
伝統を現代や未来の技術で昇華し、残していく〈トルク〉の新シーズン。いずれも12月20日より発売中です。ぜひお近くの取り扱い店舗で手にとってみてください。