“ARIGATOU GOZAIMASU” を365日描き続けたらどうなるか。baanaiの個展が伊勢丹新宿店メンズ館で開催。

アーティストのバーナイ（baanai）さんをご存知ですか？ 〈コム デ ギャルソン〉というワードを出すと気づく方もいるかもしれません。彼は2015年、川久保玲氏に送ったポートフォリオがきっかけとなり、その後数年、〈コム デ ギャルソン〉の服やショッピングバッグ、ダイレクトメールなどに自身のアートワークが使われてきました。

特徴でもあるアルファベットを縦横無尽に描いたような作風は、一見、抽象画やグラフィティのようでもあり、どこか引き込まれる唯一無二の世界をつくっています。

そんなバーナイさんの個展「Capillaries」が2月19日（水）から行われます。会場は「伊勢丹新宿店メンズ館」2階のギャラリースペース「ART UP」。これまでとは異なる手法によって、“ARIGATOU GOZAIMASU” のアルファベットが全面に描かれた作品を展示します。

「ARIGATOUGOZAIMASU」
1303×970mm（キャンバス）、¥1,500,000+TAX

「ARIGATOUGOZAIMASU」
625×530mm（キャンバス）、¥375,000+TAX

「Capillaries」は毛細血管を意味する言葉。“ARIGATOU GOZAIMASU” の文字の連なりや重なりを毛細血管のように見立て、宇宙という体内に広がっていくイメージをキャンバスで表現しています。それはこの言葉を365日1日も休まず描き続けることによって、何が起きるのかという実験であり、祈りでもあるといいます。

また “重層性” もキーワードのひとつ。実はキャンバスの最下層もこの言葉で埋め尽くされ、目に見えるものと見えないもので成り立つ、世界や宇宙の原理をイメージしています。

本展は二部構成。その一部がこの「伊勢丹新宿店メンズ館」での展示に当たります。言葉がつくり出す圧巻のアートワークをぜひこの機会に確かめてみて。