急速にトレンドが移ろいゆくファッション業界にあって、ブランドの人気を保ち続けていくのは至難の業。アパレル不況が叫ばれるこの時代なら尚更です。
そんななか、めまぐるしい新陳代謝の荒波をもろともせず、20年以上に渡ってシーンの第一線を走り続けてきたのが、清永浩文さん手がける〈ソフ(SOPH.)〉。
〈ソフネット(SOPHNET.)〉〈エフシーレアルブリストル(F.C.Real Bristol)〉〈ユニフォーム エクスペリメント(uniform experiment)〉の3ブランドを軸に据えながら、いち早く〈ナイキ〉と協業したり、プロサッカーチーム・大分トリニータのスポンサーを務めたりと、時代に先駆ける数々の施策で世間をあっと言わせてきました。
そして今回、〈ソフ〉の中核を担う〈ソフネット〉から、2020年秋冬コレクションが公開されました。今季は、従来の強みである“洗練された日常着”に、ワークやミリタリーの要素を落とし込んだクリエイションを展開します。
シーズンムービーは、陶芸家・濱田庄司さんが蒐集した陶磁器などの工芸品を展示する栃木県益子町の「濱田庄司記念益子参考館」を舞台とし、日本ならではの景観を活かした映像に仕上がりました。それでは早速、「フイナム」が注目する新作アイテムの数々をご紹介していきます。
WASHED WORK JACKET ¥39,000+TAX
まずご紹介するのは、ワークウェアの定番、カバーオールジャケット。肉厚にしてソフトなコットンのボディに洗い加工を施すことで、各所にアタリが生まれ、ヴィンテージのような風合いに。和を感じさせる刺し子織りがさり気なく用いられているのもポイントです。
WASHED WORKER COAT ¥39,000+TAX
オーバーサイズのワークコートは、軍モノに見られる武骨さと、光沢あるバックサテンが醸し出す上品さ、この2つの顔を持ち合わせます。胸元にきらりと光るのは、ブランドの象徴であるスコーピオンのピンズ。
WIDE CROPPED PANTS ¥24,000+TAX
軍服に使われるアーミークロスのボディに砂漠戦用のデザートカモを落とし込んだ、本格派のミリタリーパンツ。ワイド、テーパード、クロップドといった今どきのシルエットを余すことなく盛り込みました。
SOLOTEX®️ CHECK WIDE TAPERED EASY PANTS ¥19,000+TAX
こちらのパンツは、ボディを彩るタータンチェックに目が行きがちですが、実は高機能素材「ソロテックス」が採用されています。肌馴染みがよく、ストレッチ性も備える優れもので、夏から秋にかけて重宝すること間違いなしの一本です。
THOMAS MASON B.D SHIRT ¥29,000+TAX
世界屈指の生地メーカー「トーマスメイソン」とのパートナーシップは今季も継続。ホワイト、サックスブルー、ストライプが織りなすクレイジーパターンは、定番のボタンダウンシャツに新鮮さをプラスします。
BANDANA POCKET TEE ¥10,000+TAX
無地のTシャツでは物足りないという方にはこちらがおすすめ。ベーシックアイテムに趣の異なる生地や柄を加える「パネルレイアウトシリーズ」のひとつで、胸ポケットにバンダナクロスをあしらった編集力光る一品です。
DANNER POSTMAN SHOES ¥38,000+TAX
「ダナー」社と共同で製作されたポストマンシューズは、その名の通り、郵便局員が履いていた靴から発展したもので、革靴でありながら長時間の歩行にも耐えうる履き心地が特徴。
水平方向に張り出したコバやトレッキング風のシューレース、ボリュームあるソールなどの一癖あるデザインが目を引きます。カラーはブラックと初登場のブラウンの2色展開、前者には牛革のスエード、後者にはガラスレザーを採用し、それぞれ異なる表情に仕上げました。
SOPH.× lucano BLACK WALNUT 2-STEP ¥44,000+TAX
最後を飾るのは、美しいフォルムと機能性を併せ持った脚立で、数多くのデザイン賞を受賞した〈ルカーノ(lucano)〉とのコラボアイテム。アルミニウムを素材としながら、実物の木を使用したかのようなデザインは、国内の熟練の職人たちが一点一点丁寧に仕上げたもの。脚立以外にも、椅子や作業机、サイドテーブルなど、日常の様々なシーンで活躍するユーティリティープレイヤーです。
ミニマルかつ機能的な日常着というブランドの基盤はブレることなく、一方で時代にフィットする要素を取り入れながらアップデートを重ねる。この“変化”と“不変”が共存するクリエイションこそが〈ソフネット〉の真髄であり、誕生から20年以上が経った今もなお人気を博している所以なのではないでしょうか。2020年秋冬コレクションは、8月7日(金)より発売開始です。