ミッドセンチュリーというと家具のイメージが先行しますが、近年、ヴィンテージのフラワーベースが注目を集めています。とりわけ熱い視線を浴びているのが、西ドイツの陶磁器「ファットラヴァ(Fat Lava)」。“肥えた溶岩”と訳されるように重厚感のある釉薬で仕上げられた作品は、アンティークファニチャーさながらの存在感を放ちます。
この度、そんな「ファットラヴァ」に魅了された国内屈指のコレクター・kii氏によるポップアップイベント「Fat Lava & German Art Pottery」展が開催されます。国内最大規模となる、150点もの花器が展開されるとのことです。過去にも先にも、ここまで多くの作品が揃うことは滅多にないのでは。
当時圧倒的人気を誇っていた〈ルシャ(Ruscha)〉をはじめ、〈シューリッヒ(Scheurich)〉や〈ベイ ケラミック(Bay Keramik)〉など、錚錚たる顔ぶれが一堂に会します。彼らのアイコニックな作品から、50年代に主流だった手描きによる絵付けのものまで登場するとあれば、心惹かれるコレクターも少なくないはずです。
これだけでも豪華すぎる内容ですが、見所はこれだけではありません。このイベントに賛同した豪華クリエイター陣による、スペシャルなコンテンツも用意されています。フォトやファッション、フードまであらゆるジャンルが楽しめます。
ファッション業界関係者も足繁く通う祐天寺のフラワーショップ「チビ(chibi)」が参戦。
イベントでは普段の取り扱いに加え、オーナー芳賀規良が手掛けたフラワーアレンジメントも販売。
雑誌や広告を中心に活躍するフォトグラファー・竹内裕二氏によるアートフォトの展示販売。
ロサンゼルスやブルックリンの日常を切り取った写真に注目。
東京屈指のコンテンポラリーブランド〈ヨーク(YOKE)〉の最新コレクションも展示される。
イベント会場は〈ヨーク〉のアトリエなので、デザイナー・寺田典夫氏の世界観も堪能できる絶好の機会だ。
【Food】
Instagramで驚異のフォロワー数を誇るariko氏によるカステラもスタンバイ。
小腹を満たせば、ポタリー選びも一層精が出るはず。
花器、生花、アートフォトに合わせて空間に飾りたいのがオブジェ。
「ENKEL」主宰・水澗航氏によるセレクトだ。
足を運べば、ライフスタイルを充実させるヒントに出合えるイベントです。あらゆるカルチャーが交差した「Fat Lava & German Art Pottery」で、フェス並みの高揚感を味わってみませんか。
Fat Lava & German Art Pottery
開催日:10月10日(土)、11日(日)
場所:YOKE GALLERY
住所:東京都世田谷区下馬1-20-13 コーワビル 2F
時間:12:00〜19:00 ※最終日はなくなり次第終了