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かくたみほのフィンランド最新写真集。光あふれる同国の美しき姿がじつに優しげ。

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フィンランドといえば、サウナ、ムーミン、マリメッコ、白夜、北欧デザインといったところが頭に浮かびます。

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やわらかな光と優しいまなざしを湛えた写真で⼈気の女性写真家・かくたみほさんは、ご本人が「美しいフィンランド沼にハマった私は、そこから抜けられずにいます」というほどフィンランドに魅かれているもよう。そんなフィンランドを追いかけ続けているかくたさんのフィンランド最新写真集「MOIMOI そばにいる」が発売中です。ちなみに「MOIMOI(もいもい)」とは、フィンランドの挨拶で「やあ!」という意。

「日本と似ているフィンランド。わかりやすい例だと靴を脱いで生活する、でしょうか。大きなカメラをぶら下げて旅行者丸出しの私に、道を案内してくれたり治安の良い…作品撮りしやすい国でした。白夜と極夜の光と色の風景は美しく、湖が鏡のようになる景色が好きです。自然信仰の文化もあり、森や湖からの恵みに感謝して暮らす人々の素朴な生き方にも共感を覚えました。首都に暮らす人々も身近に群島や森があり、私も真似て長靴を持参して森に入り、火を囲むのがとても楽しくて10年通っています。すべて中判カメラで撮影してきたフィルムより手焼きプリントした作品を展示します」

このコメント最後にもある通り、全国各地で個展も開催されます。写真集とはちがう解像度で見ることで、またひとつちがった見え方、印象になるのは写真の宿命みたいなもの。場所や期間の詳細は、下記をご確認ください。

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写真集には、10年前からかくたさんが撮り続ける森と湖の国フィンランドの豊かな自然や美しい街中で出会った、のびやかに暮らす⼈とどうぶつたちが登場します。観光では出会えない素顔のフィンランドの魅力がたっぷりと詰まっています。

また、写真には撮影のエピソードが付いていて、それもまた写真を引き立てる魅力のひとつになっています。すべてハッセルブラッドという中判カメラで撮影されているため、スクエアの仕上がりに。ネガフィルムで撮影され、⾃家暗室にて本⼈により手焼きプリントされたものとのこと。

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これらの写真からもわかる通り、光をうまく使い、柔らかい印象に仕上げられているのがその魅力のひとつ。

写真集を見て思うのは、これほど自然やどうぶつたちとフィンランドのひとたちは密接に生きているのだということ。真っ白な雪世界のなか、または豊かな緑のなかで撮影されたどうぶつたちの姿、ひとびとは愛らしく、優しく、そして素直に旅情をかきたてることでしょう。

見ているだけで、どこか心地よくなるフィンランド写真集をぜひチェックしてみてください。

Text_Shinri Kobayashi


「MOIMOI そばにいる」
価格:¥2,300+TAX
判型:190×190mm 並製本 112頁(カラー図版89点)

かくたみほ個展
写真集「MOIMOIそばにいる」刊行記念

会期 & 会場:
〜4月16日(日)(渋谷Bunkamuraのナディッフモダン)
〜4月3日(月)(香川県高松のBOOK MARUTEギャラリー)
4月19日(水)〜5月8日(月)(名古屋のONREADING)
5月12日(水)〜5月31日(月)(神戸のiiba ギャラリー)
7月1日(土)〜7月16日(日)(徳島のuta no tane)

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