ニューヨークを拠点に活動する写真家、佐藤康気。なにかが朽ち果て、寂れていく様子に美学を感じる日本的な情緒を写真で表現したいという想いで、彼はシャッターを切り続けています。
そんな佐藤さんの個展が、ここ日本で開催されます。場所は神宮前の「THE PLUG」。まずは展示される作品をご覧ください。
展示されるのは、2020年から21年にかけてニューヨークで撮影された28点の写真。写るのは何気ない日常の断片ですが、異なるものが重なり合う瞬間を切り取ることで、ファインアートのような実験的な仕上がりになっています。
このエキシビションで佐藤さんは、「瞬間を積み重ねた先に永遠性があるのでは」という自身の問いかけをもとに、異なる瞬間が重なることで見えてくる、または感じることのできる特有の情緒感の表現を目指したといいます。
また本展に合わせて、展示作品を含む計53点をまとめた写真集『Nostalgia』が、佐藤さんと親交の深いニューヨークの出版社「Paradigm」より刊行。展示会場で数量限定で販売するほか、順次国内のブックストアでも展開予定です。
会期は11月26日(金)から12月5日(日)まで。