春の陽気に誘われるように、明るい報せが届きました。
本日3月2日(水)より、古物とアートピースを扱う「Goods(グッズ)」がオンラインにてプレオープン。だれがどういう経緯で、と急ぐまえにまずは写真をご覧ください。
「Goods」は、百科事典や世界史には収録されないすべての「その他」の小品を収集し、販売するショップ。
かつて誰だかの感情を留めていたであろう古物や、作家たちが密やかにつくるアートピース。大きな流通には乗らない、静かな佇まいを持っている小品たちを独自に目利きし、それとは異なった文脈に読み替えながら展開します。
世界各国の古物らを収集する「Goods」ですが、今回のプレオープンでは、主にアメリカの各地から運んだアイテムがECサイトに並びます。 アイテムの一例を以下でご紹介しましょう。

まぶしくて手足の先が冷えていて祈りのように手に当てる息
¥3,000
真剣だ それはお互い様だけど あるいはお互い様だからこそ
¥4,500
さっきまで居たのにと言い合いながら知らないカフェの扉をひらく
¥1,500
営みの中に固有の園があり今日も入場券を差し出す
¥20,000
お尻からガラスのにおいがしていると報告されてなにもできない
¥1,200
手を繋ぐことはないけど握手するこれからもするから生きている
¥5,000
アイテムのひとつひとつには、歌人や映画監督、詩人らによってテキストが付与され、それがそのままアイテム名に。彼らの想像力を追駆できるというのも、このショップのおもしろさのひとつです。
また、ロゴをはじめとした一切のグラフィックデザインは、デザイナー石塚俊氏によるもの。ECサイトの隅から隅までご注目ください。
未だその正体を掴めない「Goods」ですが、ひとまずECサイトのアイテムたちを頼りに、想像を巡らせてみてください。そして気になった方は、ぜひ3月中旬に「People」(NADiff A/P/A/R/Tの2F)にて行われるポップアップに足をお運びください。