髪と頭皮の関係は、しばしば植物と土壌の関係に例えられます。つまり、貧しい土壌からは植物がうまく育たないように、豊かな髪にはきれいな頭皮が必要というわけです。
では理想的な頭皮環境のためにということで開発されたのが、化粧品メーカー、医薬品ベンチャー、美容師の技術と感性を融合した、男性向けスカルプケアブランド〈デプス(Depth)〉。シャンプー(2種)、トリートメント、エッセンス、トニックのラインナップとなっています。じつは、販売自体は今年の春からスタートしていますが、その真価を楽しむには夏がもってこいといえるでしょう。
(左)デプス スカルプ ケア シャンプー FOR SHORT 180g ¥2,800+TAX (右)同左 FOR MID-LONG 180g ¥3,200+TAX
特筆すべきその特徴は、まずスキンケア技術を応用した頭皮ケア製品であるということ。洗顔料にはこだわりがあるけど、洗髪料には無頓着というひともまだ多いかもしれませんが、「顔と頭の皮はつながっているから、顔と同じように頭皮もしっかりとケアした方がいい」という専門家の意見を聞いたことがあります。つまり、顔のスキンケアに実績があるメーカーは、頭皮ケア製品にも長けているといえるのではないでしょうか。
デプス スカルプ マッサージ トリートメント 180g ¥2,800+TAX
そして、この時期に気になる臭い対策としても効果的です。美容師の監修のもと、香りにも注力したこのシリーズは、ケア中は爽やかなベルガモット、次第に男らしいセクシーなシダーウッドへという流れで、香りが変化するそうです。匂いが変わるなんて、どんな仕組みか想像もできませんが、ちょっとワクワクしますね。
(左)デプス スカルプ ケア エッセンス 80ml ¥6,000+TAX (右)デプス メディケイティッド トニック エッセンス 130g ¥3,000+TAX【医薬部外品】
最後は、この落ち着いたカラーとデザイン。浴室、洗面所まわりに置いても問題ない、大人にふさわしいプロダクトといえるでしょう。実際のところ、スカルプケア製品の多くは無味乾燥のデザイン、または女性っぽいデザインのものばかり。これだけ独特の渋みと深みがあるものは珍しいというのが率直な感想です。そして“ボトルタイプじゃない方の”チューブタイプというのも利点で、旅行などにも使うことができます。
香りを楽しむ点でもオススメですが、現在の頭皮のコンディションのよしあしは、何年かあとに自分自身へと立ち返ってくる問題です。頭皮ケアにちょっとでも興味あるひとは、迷って先延ばしにするのではなく、即やると決めて、取りかかるのが間違いなく正解です。延ばしていいことなんてありませんので。
Text_Shinri Kobayashi