服を通じて伝える、メディアには映らない真実。バングラデシュを舞台にしたリベレイダースの24年春夏コレクション。

毎シーズン、世界各地の文化や景色から着想を得て、コレクションを展開している〈リベレイダース（Liberaiders）〉。22AW〜23AWの3シーズンは北アメリカ大陸の土地を舞台にしていましたが、今季、24SSでは南アジアのバングラデシュにフォーカスを当てます。

ディレクターのMei Yongがバングラデシュに興味を持ったのは、1971年のこと。彼が好きだった「BEATLES」のジョージ・ハリソンが主催した「コンサートフォーバングラデシュ」というチャリティコンサートのライブアルバムに出合ったことがきっかけでした。

ネットで検索すれば、世界の中でも最も貧しい国という形容もされていますが、Meiは自らこの国を旅し、メディアで報道されている情報にはない景色を見たそうです。

街にはカラフルな乗り物が行き交い、たくさんの人でにぎわっていましたし、まさかこんな活気がある国だとは思っていませんでした。バングラデシュと言えば、イメージとして繊維産業が盛んだと思うひともいると思うのですが、知り合いの紹介でバングラデシュ最大の工場を見学しに行きました。正直メディアで聴いていたイメージとは大きく違って、最新設備が整っていて、コンプライアンスもしっかりしていましてね。いままで見た工場の中でもトップクラスでした。縁があってダッカ大学の方に行ったのですけどぼくがお邪魔したのは、アート、美術関係のキャンバスで、学生たちの作品を観させてもらったのですが、とてもクリエイティブで刺激を受けましたし、この若者たちがこれからのバングラデシュを背負っていくのだなって思うと、この国はどんどん発展していって、メディアの報道の仕方も変わっていくじゃないかなと思います。こうゆうメディアでは流れてない一面に触れて旅の意味を改めて感じました。現地の人々との交流で感じたのはエネルギッシュな環境とは裏腹に “心に静寂（せいじゃく）”を持っていることです礼儀正しく、相手を敬う心。そんな想いから産まれたのが今回のテーマ“CALM AMONGST THE CHAOS”です。

バングラデシュを舞台に、“CALM AMONGST THE CHAOS”というテーマで送られる24年秋冬コレクション。現地で撮影されたコレクションムービーとともに、新しいシーズンを飾る1stドロップを紹介します。

BENGAL LOGO HOODIE 各¥19,800

まず紹介するパーカは、バングラデシュの国語であるベンガル語で描かれたブランドのロゴ刺繍がポイント。シンプルなデザインですが、見慣れぬ事態がフレッシュさを加えています。さらに、8オンスの裏起毛の生地には、ヴィンテージ感を演出するフロスト加工を施しているので、手に入れた瞬間から、長年着ていたような馴染みのよさを感じられるはずです。

BENGAL LOGO TEE 各¥6,600

同じデザインでTシャツもラインナップ。ワンウォッシュ加工で、少し褪せたような色味が魅力です。

ROSE HOODIE 70302　各¥19,800

こちらのパーカにもフロスト加工を。バックにはバングラディッシュのヴィンテージポスターから着想を得たバラのグラフィック、フロントにはダッカ独立記念塔、オーム、睡蓮、折り鶴といった国のアイコンであるモチーフが刺繍であしらい、エキゾチックな香り漂う仕上がりに。

LIBERAIDERS RECORDS CREWNECK 各¥17,600

架空のレコード会社「Liberaiders Records」があったなら。そんなストーリーを落とし込んだのが、こちらのスエットです。左胸にはレコードのBPMを表す33 1/3のロゴをオン。背中には“A MUSIC JOURNEY with LOVE & PEACE”のメッセージをプリントし、〈リベレイダース〉がこれまで大事にしてきた折り鶴のグラフィックとともに、平和を願うようなデザインになっています。