〈ナイキ(NIKE)〉の始祖であるスニーカー・コルテッツは、走ることとスニーカーをつくることに全てを注ぎ込んだ二人の男によって生み出されました。
ひとりは、長距離ランナーだったケニー・ムーア。もう一人は、〈ナイキ〉の生みの親であり優れた陸上コーチでもあった、ビル・バウワーマンです。1965年、カンファレンス・チャンピオンシップでのムーアの故障をきっかけに、彼らはシューズの制作→試走→改良というルーティンを開始したそうです。
彼らは、シューズについて多くを語りません。「何が良いか、どこが悪いかは話さなくてもわかりました。どこか壊れたり、靴ずれができたりすれば、どこを変えるべきかコーチであるバウワーマンにはわかるからです。」とムーアは話します。
バウワーマンは日本の生産パートナーに連絡を取り、ソールを厚くしたり、ベースを幅広にして様々な足型にアッパーを組み合わせたりするなど、どこを変更するべきかを的確に伝えました。そして、工場で作られた試作品がムーアに送られ、彼の試走をもとにバウワーマンが再び改良を重ねていきました。
そんな過程を経て完成したのが、「コルテッツ」であり、〈ナイキ〉の輝かしく革新的な歴史の第一歩です。
2017年5月、ケニー・ムーアの元に大きな段ボール箱が届きました。その中には、発売45周年を迎えるコルテッツの新作が12足入っていました。白いシューズの側面にはMOOREの名前が記され、中敷には彼がかつて実践していた陸上のトレーニングスケジュールがプリントされていました。それはまさしく二人の記憶そのものを再現するスニーカーであり、今なお広く愛されるコルテッツの原型をもとに、まったく新しいデザインを獲得していました。
「ナイキ クラシック コルテッツ KM QS」は8月11日からNIKE.COM及び、一部店舗にて発売します。一つの時代の幕開けを象徴する、記念碑的なスニーカーをぜひ手に入れてください。
Text_Taiyo Nagashima
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