真っ赤なラインが入ったスニーカーは当時のファッショニスタに驚きをもって迎えられた。1997年に誕生した〈プラダ(PRADA)〉のスポーツラインからローンチされたレザースニーカーはラグジュアリーな世界からフィールドにアプローチし、成功を収めたほとんどはじめての一足だった。
スポーツ・エッセンスを演出するレッド・ライン、それでいて飽きがこないミニマルなルックス、そして愛用するに足る快適性と耐久性。いまの時代を先取りするスペックをものの見事に一足に凝縮してみせたのだから喝采を浴びたのももっともだろう。
そんな〈プラダ〉のスポーツラインのDNAがひしひしと感じられる一足がこちら。トレイルラニングシューズを想起させるコレクションは虎紐(無地のシューレースも同梱)に象徴されるマッシブな色使いもさることながら、どんな悪路にもへこたれないソールのつくりも見逃せない。それでいてすらりと伸びた鼻先からはモードの匂いも感じられて、たとえばきれいめのスタイルの外しに履くと抜群の効果を発揮するスニーカーだと思う。
Photo_Hiroyuki Takashima
Text_Kei Takegawa
Edit_Ryo Muramatsu
プラダ ジャパンカスタマーリレーションズ
電話:0120-559-914
www.prada.com