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テバから「山を走るため」のシューズがリリース。世界王者・上田瑠偉がその履き心地をレビューします。

この春、ストラップ付きスポーツサンダルの元祖として知られる〈テバ(Teva)〉より、新作「アベントレイル シュー」が発売されます。

テバ「アベントレイル シュー」
2025年4月1日発売

「アベントレイル シュー」はその名の通り、「アベントレイル」サンダルのシューズ版です。

「アベントレイル」とは、2024年6月、〈テバ〉独自のWストラッピングシステムによる優れたフィット感を備えた“山を走るためのサンダル”としてリリースされ、ギアホリックなトレイルラン愛好家のあいだで話題を呼びました。

2024年6月にリリースされた「アベントレイル」のイメージビジュアル

実際、「アベントレイル」で山を走り、その履き心地に魅了されたランナーは少なくありません。そのひとりが、上のビジュアルのモデルを務めた、プロ山岳ランナーの上田瑠偉さん。当時のフイナムの記事でインタビューに応じ、「走りながらつま先で風を感じられる開放感はサンダルならでは。想像以上に気持ちよく走ることができた」と語っていました。

Wストラッピングシステムをはじめとする「アベントレイル」の特徴を受け継ぎながら、シューズ仕様にアレンジされた「アベントレイル シュー」。気になるその履き心地とは? 今回も上田瑠偉さんにレビューしてもらいます。

昨年に続き、上田瑠偉さんが起用された「アベントレイル シュー」のビジュアル。

上田瑠偉 / プロ山岳ランナー
1993年生まれ。早稲田大学在学中の2014年、ハセツネCUPを大会新記録で優勝。その後もUTMB CCC準優勝(2016年)、スカイランナーワールドシリーズ年間世界王者(2019年)など数々の輝かしい戦績を残す。富士山を4往復する「ONE STROKE」プロジェクト(2022年)では富士山の全登山ルートを9時間55分41秒で走破し、ギネス世界記録を樹立。

聞き手は、フイナム ランニング クラブ♡の榎本一生と山本博史。

フイナム ランニング クラブ♡の榎本一生(左)、山本博史(右)

3人で「アベントレイル シュー」を履いて走りつつ、その履き心地について語り合います。


フィット感の微調整がしやすく、脱ぎ履きもスムーズ。

榎本:テバの新作「アベントレイル シュー」。これを履いて実際にトレイルを走ってみて、どうでしたか? 瑠偉くんの率直な感想を聞かせてください。

瑠偉:ニュートラルでクセのない履き心地だな、というのが第一印象です。欧米ブランドのシューズにありがちな細すぎる感じもなく、日本人の足に合いやすい形だと感じました。細すぎず、広すぎず、ちょうどいいバランスのシルエットだと思います。

山本:このシューズの最大の特徴は、シューレースではなく、ストラップでフィット感を調整できること。その点については?

瑠偉:思った以上に微調整が効きますね。普通のシューレースよりも、締めたり緩めたりしやすく、脱ぎ履きもスムーズ。たとえば、100マイルのようなロングレースでシューズを履き替えるとき、素早く行えるのは大きなメリットだと思います。

榎本:瑠偉くんはレース中にシューレースを締め直すことはありますか?

瑠偉:いまのところはないですね。でも、今後100マイルレースに挑戦することになったら、そういう場面も出てくるかもしれません。

山本:なるほど。このシューズだと、そういう場面でもラクに調整できそうですね。

榎本:実際にトレイルを走ってみて、細かい部分で気になった点はありましたか?

瑠偉:シュータンとアッパーが一体型になっていて、圧迫感が少なく、足に当たりにくい構造になっているのはいいなと思いました。

山本:シュータンとアッパーが分かれていると、走っているうちにズレたりすることもありますからね。

瑠偉:そうなんですよ。しかも、シュータンの部分に適度なパッドが入っていて、締め付けすぎたときの圧迫感を軽減してくれます。これも重要なポイントですね。

榎本:アッパーの素材はどうですか?

瑠偉:通気性が良く、足当たりも心地いい。トレイルシューズはものによって小指が当たることもありますが、このシューズはそういう違和感がない。かかとのホールド感もしっかりしていて、安定感があります。

山本:ミッドソールのクッション性は?

瑠偉:若干硬めの印象。でも、推進力が生まれやすい感じもあります。沈み込みすぎず、適度な反発性もあり、ほどよい塩梅だと思います。

榎本:アウトソールのグリップはどうでしょう?

瑠偉:去年出たサンダルモデルと比べると、ラグの形状が少し変わりましたね。ラグが2段になって、よりサーフェスを噛みやすくなった印象です。


トレイルランはもちろん、街履きや遠征にも!

山本:このシューズはどんなシチュエーションにおすすめですか?

瑠偉:フィット感があう人にとっては、中距離から長距離のトレイルランで活躍してくれるのでは。とくにむくみが出てくる後半に、ストラップで微調整できるのは魅力です。

榎本:なるほど。個人的には、レース以外にも、ロングディスタンスハイキングや旅行、出張にも向いていそうかなと。

山本:ところで、瑠偉くんは、ウェアは基本的に自身が手掛けるブランド〈ルイ(Ruy)〉を着用しつつ、シューズに関してはフリーな立場で、いろんなブランドのものを履いていますよね。この「アベントレイル シュー」はどんなシーンで履きたいですか?

瑠偉:気合いを入れて臨むレースよりも、リラックスしてトレイルランを楽しむときに履きたいですね。また、トレイルランだけでなく、ロードのジョギングにも活躍してくれると思います。

榎本:ちなみに、街履きとしてもアリ?

瑠偉:大いにアリだと思います。一般的なスニーカーよりもスムーズに脱ぎ履きできるので、日常使いや遠征先への移動にも重宝しそうです。

山本:サンダルタイプの「アベントレイル」との履き分けは?

テバ「アベントレイル」
2025年春の新色

瑠偉:ゴツゴツした岩場や、木の根がせり出した路面など、足をしっかり守りたいシチュエーションでは、シューズタイプの「アベントレイル シュー」を。つま先で風を感じて開放感を味わいときは、サンダルタイプの「アベントレイル」を。そんな履き分けが良いのでは。

榎本:たしかに。それぞれの持ち味は異なるので、そのときの気分やシーンに応じて履き分けると、足元をより快適に保つことができそうですね。

上の2色はメンズカラー。
テバ「アベントレイル シュー」各¥26,400
2025年4月1日発売

こちらの2色はウィメンズカラー。
テバ「アベントレイル シュー」各¥26,400
2025年4月1日発売

ストラップサンダルのパイオニアである〈テバ〉による、独創的なアプローチで形作られた2つのパフォーマンスモデル。まずはその開放的な履き心地を、店頭で体感してみてください。

Text_Issey Enomoto
Photo_Tada

INFORMATION

デッカーズジャパン

電話:0120-710-844
公式サイト
アベントレイル特設サイト

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