なかなか珍しい展示が、「カリモク コモンズ トウキョウ(Karimoku Commons Tokyo)」で開催中です。
それが、2013年にベルリンで設立されたデザインデュオ「ゲッケラー・ミヘルス(Geckeler Michels)」の回顧展「ダイアログ(Dialogues)」。ヒストリカルなデザインと現代のテクノロジーやデザインを融合させた、彼らの約10年分の代表作が一同に介しています。
さまざまな企業と取り組んでいる彼らですが、国産広葉樹の小径木を活用する〈Karimoku New Standard(以下、KNS)〉にデザイナーとして参加していることから、今回の場所での展示が決まりました。今回の展示では、「ダイアログ」の名の通り、対話がテーマ。人間的な対話、物質への対話から見つけた、価値を表現しているようです。
ゲッケラー・ミヘルスの二人。デビッド・ゲッケラーとフランク・ミヘルス。
会場はスペースAとBに分けられています。
スペースAでは、アクセサリー、照明、シーティングデザインをメインに作品を展示。作品を高さ順で一列に並べることで、二分割しています。片方はスチールの硬質さを、もう片方は柔らかな作品をと、タイプを分けているようです。
スペースBは、壁面に設置したモニターでインタビュー動画を上映しています。そして、〈Caussa〉の『Wave』や〈Sancal〉の『Icons』、〈KNS〉の『NASHI』などの日本ではなかなか見られないアイテムも販売中です。
また同会場では、活動初期から手掛けてきた作品を年表形式でまとめたアーカイブや、親交のあるクリエイターとの対談をまとめ、「DISTANZ」から出版された作品集『Dialogues』(¥5,720)を見て、買うこともできるようになっています。期間は6月末と長めに取っているので、よいタイミングで訪れてみては。
Geckeler Michels 回顧展「Dialogues」
会期:〜6月28日(土)
場所:Karimoku Commons Tokyo 1F
住所:東京都港区西麻布2-22-5
休館日:日曜、5月26〜29日
時間:12:00〜18:00