シトウさんは、雑誌『FRUiTS』でキャリアを積んだフォトグラファーであり、原宿のストリートスタイルシーンの草分け的存在として知られています。

ふとした瞬間を切り取る彼女のユニークな審美眼は、東京の人々の率直でいつもクールな姿を描写し、唯一無二のスタイルを数々収めてきました。そして、それを日本内外に発信してきたというのも大きな功績でしょう。

本書は、国籍、年代、人種、性別、職業、あらゆる違いを越えた人々を被写体にし、パターン、 テクスチャー、色など様々な要素をベースに、自分独自のスタイルを確立するためのレクチャーを多数掲載しています。

「美しい写真を撮ることや、クールな瞬間を切り取るのが目的なのではなくて、リアルなファッションの『そのまま』を切り取ることをスタンスとし、ポリシーとしています。エディトリアルされたファンタジーの世界のファッションではなく、市井のリアルなスタイルやファッションは、自身のファッションをもう一歩先に進めるにおいて、今すぐにでも取り入れやすいコツやヒントに溢れています。本書においては、『何を着るか、ではなくどう着るか』のノウハウを、系統立ててご紹介しています。この本が、手に取ってくれているあなたの毎日を、豊かに心地よく、笑って楽しく過ごす一つのきっかけになりますように。Enjoy Fashion!」と、シトウさん。

また、〈サカイ〉の阿部千登勢さん、小木“ポギー”基史さん、そしてスコット・シューマン（The Sartorialistの創設者）さんへのインタビューも掲載。東京のストリートスタイルがファッション業界にどのような影響を与え、これからもどのように与え続けるのかについて話しています。

この本の出版を記念して、オンライントークショーが二夜連続、オフライントークショーが一夜開催れます。

オンラインとして、10月30日（金）に「SHIMA HARAJUKU」アートディレクターの奈良裕也さんを迎え、10月31(土)の第二夜は本著の編集を担当したGINZA元編集長・中島敏子さんを迎えて、シトウさんとのトークをLIVE配信します。

11月7日（土）には、フイナムでもおなじみの大阪のセレクトショップ「IMA:ZINE」のディレクター/バイヤーの谷篤人さんとのトークショー＆サイン会がCIBONEのあるGYRE B1Fにてオフラインで開催されます。

写真一枚一枚に関するシトウさんの裏話や、この本のバックストーリーが聞けることはずです。

この本を開くのに、ファッションへの興味以外に必要なものはありません。その資格を持っている人にとっては、この本は強烈なインスピレーションを与えてくれるでしょう。