―〈KITSUNÉ〉といえば、洋服ブランドがあって、音楽レーベルもありますが、それぞれにどのような関係性があるのでしょう?

M：今まで、自分たちのコミュニケーションの仕方が上手くなくて、ちょっとインフォメーションがトゥーマッチだったと思うんですけど。単純に｢KITSUNÉ｣という会社がありまして、その建物の中に音楽レーベルがあり、洋服がある。シンプルにそれだけです。関係はもちろんあります。そのブランドは｢KITSUNÉ｣という会社ですから。僕が洋服のほうをやり、ジルダが音楽のほうをケアするという形で。もしかしたらその横で〈KITSUNÉ〉という家具屋さんになるかもしれないですしね。パリをベースにするインディペンデントなブランドです。

―なるほど。

M：みんなね、DJであり何々であり何々であり......ってこう、やっぱりこんがらがっちゃうんですよね。音楽レーベルで、洋服を持っている会社で、ここまでいろんなお店に置かれているところはいないと思うし。洋服レーベルでもあり、世界的にヒット曲をリリースしているアーティストをサインした音楽レーベルは存在しないんですよ。だから、変な言い方、やっている事は新しくないんだけれども、ここまでクリエイティビリティを持ち、大切な席に座っているのは多分自分達の他にいないと思ってます。

―そう思います。

M：音楽レーベルなのに、Tシャツだけではなく、数万円のニットに10万円以上するコスチュームを作っている。そういうことをやっているとみんな最初はこんがらがってしまうんでしょうね。要は、｢KITSUNÉ｣という1つの会社の中に、2つのアクティビティを持っているということ。洋服ブランドであり、音楽レーベルです。本当にシンプルにそれだけです。

―わかりました。あ、話はそれるんですが、昨年のWOMBアドベンチャー行きました。

M：ありがとうございます。大変でしたね。かなり大きかったですね。

―大人気でしたね。

M：びっくりしましたね。数千人来ていて。大きかったですよね。また今月、2月26日にWOMB でイベントをやるんで遊びに来てください。でもDJの活動はちょっとスローダウンしないと......。僕は洋服のほうを頑張んなきゃいけないので(笑)。

―そうなんですね。最後に、洋服ブランドとしての〈KITSUNÉ〉の今後の展望を教えてください。

M：やっぱりもっとレディースを大きくしていきたいな。素敵な方にこうやって毎日お会いできるので。これを着て欲しいと思うような、いろんな洋服を作りたいですね。

―着ます! 絶対買います(笑)。

M：あとは、やっぱり東京にはいつか自分の世界観を出せる路面店を出したいですね。｢コルソコモ｣さんだったり｢伊勢丹｣さんだったり、地方でも素晴らしいお店にお世話になっているんですけど、路面店ではブランドの世界観をシェアできるからファンも増えると思うし、みんなにもっと喜んでもらえるだろうし。それは考えてますね。

―楽しみにしています。どうもありがとうございました。