vol.20

KITSUNÉ

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KITSUNÉのポップアップショップがモントークにオープン。
デザイナーMasaya Kurokiに聞くブランドの今とこれから。

タイムレスをコンセプトに、リラックスしたエレガンススタイルで人気のファッションブランド〈KITSUNÉ〉。2月11日から3月7日までの期間限定で、ブランドの「今とこれから」を表現するポップアップショップ「BOUTIQUE KITSUNÉ TOKYO」が表参道のモントークにオープンしています。今回は、デザイナーのMasayaさんに〈KITSUNÉ〉にまつわるいろいろなお話をお伺いしてきました。

とりあえず、まず発見してほしいんです

―今回のモントークでのポップアップショップ「BOUTIQUE KITSUNÉ TOKYO」のプロジェクトは結構前から進んでいたんですか?

Masayaさん(以下M、敬称略):そうですね。パリ、ロンドン、ミラノに続いて、やっぱり東京でもやりたいなと思い、半年前に企画をスタートさせました。数年前、ブランドがまだここまで成長していない時に、代官山の「ボンジュールレコード」さんで小さなお店を出させてもらったことはあったんですけど、東京でもやりたいっていうのは昔からずっと思ってましたね。今回どうしてもポップアップショップをやりたいということで東京でのパートナーを探していた時に、すぐに「JUN」さんが手をあげてくださって。で、やりましょうと。

―なるほど。場所をこちらにされたのに理由はありますか?

M:この〈KITSUNÉ〉自体、嬉しいことに洋服ブランドも音楽レーベルの方も既にコアなファンの方は多いと思うんですよ。ただ、何でポップアップショップの場所に表参道を選んだかというと、ここは、特にファッションにそこまで興味が無くショッピングを楽しんでいる普通の方が多いじゃないですか。やっぱり一つの観光地ですよね。東京のシャンゼリゼみたいなもんですから。変な言い方するとね(笑) 。

―シャンゼリゼ通り!

M:200メートル先に〈シャネル〉さんが座っていたり。あと「キディランド」もそうですね。「キディ」さんの隣に座れるなんてねー本当、自分にとってはプレッシャーがかかってしょうがないですよ (笑)。

―「キディランド」は素敵ですよね~。

M:その横に"キツネ"という動物が座るっていうのは、どうなるんだろうと考えていて。普通の方が〈KITSUNÉ〉というものを見てどう思うか。何にも知らない一般の方が〈KITSUNÉ〉を知って興味を持ってもらえれば、今回の出店に関してハッピーなことなんですよ。いきなりファンになって欲しいんじゃなくて、とりあえず、まず発見してほしいんですね。見てほしいんです。自分のクリエイションをシェアしたいという気持ちがあったので。

―そうなんですね。

M:それは決してインディペンデントなブランドがマスにむけてチャレンジするということではなく、まずはみなさんに知ってもらいたいという自然な気持ちからです。まぁもちろんマーケティング的なことはありますけどね。はっきり隠さずに言いますと(笑)。

―なるほど(笑)。

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今回のポップアップショップの外観。表参道で、大きな"キツネ"がお出迎えします。

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店内の一角。スニーカーやトートバッグ、CDなどが陳列されています。さりげなく天井にはミラーボールが!