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石光 史明VISUAL CONNEXION C.E.ONY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪visualconnexion.com

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石光 史明
VISUAL CONNEXION C.E.O

NY発のヴィジュアル誌、VISIONAIRE<ヴィジョネアー>の日本総代理店を営んでいますが、最近はもっぱら映画鑑賞家として「つぶやいて」います。昨年は自腹観賞232本! 今年も観まくるぞぉ~♪
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2011.06.04

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2008年のリーマン・ショックから逆算すると、ちょうどアイデアを練りはじめてリサーチ→実際の製作に入って本国公開→翻訳して日本公開と言うタイミングなのか、今月だけで2本、ウォール・ストリートのようなものからドキュメンタリーを含めると、昨年末から今年にかけて結構な数の経済がらみの作品が公開されています。

そのほとんどが繁栄と衰退という対照的なものに、復活というキーワードを絡めつつ言外に「贅沢は悪」...とまで言わないにしても、まぁほどほどにっていうメッセージを暗に匂わせるものが多い中、先日の「ヤバい経済学」によって経済学(だけではないのでしょうが)一見高尚に見えがちな専門的な研究内容が、実は我々の普通の生活のファンダメンタルな部分を占めている(構成している)という目から鱗な快感が忘れられずに、この映画の公開初日に足を運んでしまいました(笑)。


実に面白い!
個人的にはブラック・スワンよりも好き。

別に出ている俳優さんたちの演技がヒドいとかは主観と言うよりも日本映画のカラーというか特徴みたいなものだからさておくとしても、実に利にかなった作品。(あ、入院してるマネージャー役の川口春名は良かった)

ドラッカーをまともに読んだことがある人からすれば眉をひそめそうな内容かも知れないけれど、まさにそれこそ氏の解く内容に沿った過ちであり、制作者サイドの手中にまんまと嵌った感じかなと(笑)。

だって考えてもみてください。
メインのターゲット層であろうAKBのファンの子達が「何だかわからないけれど前敦が出てる映画に関係あるから読んでみよう」と思ったとしたら、それこそ「もし前敦ファンのオタクたちがドラッカーの「マネジメント』を読んだら」現象が巻き起こり、それは爆発的、表層的な流れは作らないかもしれないけれど、着実に彼らが成長していく過程で無意識のうちにどこかに活かされる可能性があるって考えたらスゴいって思いません!?  

★★★★★

それに比べて我々なんてせいぜいあと数十年(そのうち現役はさらに半分?)なんていう世代がとやかく野次るべきでなく、もっと長い将来が約束されている子供達の10年、20年先...つまり、まさに「プロセスより結果」を地でいく作品だと僕は思いました。 

こりゃ日本の教育(どちらかといえば教育を受ける生徒側)のイノベーションが期待できちゃうかもですよ(笑)!

そしてここにAKBをぶつけてくる辺り、恐るべし秋元康!
さすが京都造形芸術大学副学長。教育の行く末を見据えている気がしてなりません。

あ、でも大人は「ヤバい経済学」を先に観ておくと更にしっくりと来ると思いMATH。

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