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「MUNICH」

2009.07.19

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munich.jpg

「MUNICH」 ミュンヘン
監督:スティーブン・スピルバーグ 主演:エリック・バナダニエル・クレイグジェフリー・ラッシュマチュー・アマルリックシアラン・ハインズ
また見たくなった最大の理由はダニエル・クレイグ。こないだ「慰めの報酬-007」をみてそのかっこよさを堪能したばかりですが、この「ミュンヘン」でのムチムチのラングラー・ベルボトム姿もまた印象に残っていたので...。

情報屋ルイ役のマチュー・アマルリックはダニエルと「慰めの報酬」でも共演。偶然ですね。近年は「潜水服は蝶の夢を見る」もまた記憶に新しいですが、どことなくスネ夫を思い出します^^

1972年のミュンヘンオリンピック開催中に「黒い九月」に所属するテロリストグループがイスラエル選手団を殺害した史実とその後、イスラエル防諜組織「モサド」による報復作戦を描いたジョナスのノンフェクション小説を基にした作品...。「シンドラーのリスト」、「プライベート・ライアン」に続くスピ様のシリアス歴史大作ですが、前2作に比べると地味な存在。それでも一度見たら数々の暗殺作戦の緊迫した描写や暗殺集団たちの物悲しい心理描写のトーンは忘れることができなくなります。

プロデュースにキャスリーン・ケネディ、音楽:ジョン・ウィリアムス、撮影:ヤヌス・カミンスキー、編集:マイケル・カーンとおなじみの面々。
カウンター・テロを題材にした作品ですが、劇中の死にはターゲット側も暗殺者側もかわりなく人の尊厳を失われた物悲しさが付きまといます。個人的に感じるのは、
自分の目的のために他人を犠牲にする不幸な論理しか持たない人々が始め、そして報復へと続く暴力の連鎖はすでに誰の共感も得ていないという事実。スピルバーグも善悪を正すのではなく、観客に再考を促す姿勢を見せます。やっぱり「Win vs Lose」論理の将来性のなさを実感するわけです。

ラストのNYの風景の中にCGによってよみがえったワールド・トレード・センター・ビルが、他者との協調を学ばない人々に何かを考えさえてくれればいいなと思いました。

Comments: 2

ダニエル・クレイグ、かっこいいですよね。ボンドで化けましたが、「ロード・トゥ・パーディション」の馬鹿息子役が印象深いです。

>スピルバーグも善悪を正すのではなく、観客に再考を促す姿勢を見せます。

答を観客に託すこと。最近はこういう映画のスタイルが気になります。そういう映画は、えてして観賞後の気分は悪いことが多いですが。
今日は「告発のとき」を観ました。けっこうオススメです。

月ひつじさん
こんにちはー
ホントに化けた感がつよいですね^^

「告発のとき」…チェックします☆

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