蛍雪ジェダイ
森山真司
ディストリクト ショッププレス
プレス兼ディストリクト
ホームページのコントロールとウィンドウディスプレイ担当。キャリア20年超のジェダイを目指す名物販売員
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『Mega Monster Battle: Ultra Galaxy』
2009.12.20
『大怪獣バトル-ウルトラ銀河伝説-』
監督:坂本浩一
海外『パワーレンジャー』で活躍する坂本浩一を起用し、配給が松竹からワーナー・ブラザースへ...TVとカードゲームの連動で子供に人気の『大怪獣バトル』の劇場版ということで歴代のウルトラ戦士、そして怪獣たちの豪華な共演を楽しめます。
ワイヤーアクションを多用した格闘シーン、光の国M78星雲が舞台とあってほぼ全編グリーンバックによるCG合成と今までのちょっとのどかな昭和の匂いは一掃されています。良くも悪くも...。
ただし、今回スクリーンに初登場する光の国の情景は目にも新しくうつりますが古くは『帰マン』当時の少年雑誌に掲載される大伴昌司によって紹介された記事、「太陽を失い滅亡の危機に瀕したがプラズマスパーク核融合を用い再生した云々」という記述に忠実だったりと製作者側もかなりのオタク( ^ω^)「エース」や「タロウ」でも映像化はされていますが、いい意味で現実感の薄い美しいCGで描かれた彼の地はひとまず決定版といっていいと思います。
悪に落ちレイオニクスの血を持つウルトラマンとして最強のべリアルを怪獣使いとして登場させ、テレビで活躍する怪獣使いレイオニクスのレイと微妙な関係で対立させたり、謎の新しいウルトラ戦士を登場させたりサービス感は相変わらず満載。
毎回、新しい物語と戦士を紹介しながらその世界観を守り(どこかしらほつれが出てくるものですが、今回も整合性を持たせる工夫がちゃんとありました)、アップデートする製作者の方々の情熱には頭が下がります。
今回の物語の特性上致し方ありませんが、我々の住む日常世界とそこに登場する異形の怪獣、そして光の戦士という本来の魅力である現実と非現実の対比が見れなかったのはちょっとさびしいかな...。
小泉元首相の声の出演や「めちゃ×2イケてるッ!」からの企画で結局劇中に登場してしまった岡村扮するプレッシャー星人など話題づくりが楽しかったのも本作の特徴かもしれません。
「パワーレンジャー」ほか戦隊もののお約束ですが敵キャラを倒して一安心の後に登場する巨大敵キャラ( ^ω^)...前2作の『ウルトラ8兄弟』、『メビウス&ウルトラ兄弟』でもそうですが、ちょっと余計な気が...お子様サービスかな?
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