Awesome Rooney Mara!@The Girl with the Dragon Tattoo - 蛍雪ジェダイ（森山真司）

『ドラゴンタトゥーの女』The Girl with the Dragon Tattoo(2011)

監督：デヴィッド・フィンチャー
出演：ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ、ステラン・スカルスガルド、クリストファー・プラマー、ジュリアン・サンズ、スティーヴン・バーコフ、ロビン・ライト

劇場に行くタイミングを逸した話題作(´Д⊂ヽ
はやくもレンタル＆セル解禁ですがどうやらレンタルBlu-Rayが動作不具合らしく回収されたそうで。高くもないので買っちまえ！とカートに入れたのが届きました。

デヴィッド・フィンチャー監督...もともとヴィジュアリストとしての高い評価を得ていますが、わたしが初めて観た作品はもちろん『Alien³』。その後も『se7en』、『ゲーム』と順調にわたしの目を喜ばせてくれ続けていますが、以前どこかで読んだ記事で『ブレードランナー』のシネマトグラファー、ジョーダン・クローネンウェスに多大な影響を受けており『se7en』の雨の中の襲撃シーンなどは『ブレードランナー』の影響から...なんて個人的に嬉しいお話も。

本作ですが実はあれだけのベストセラーとなった「ミレニアム・シリーズ」、そしてスウェーデン版の映像化もわたしは未見。なんとなくサイコスリラーっぽいパッケージに元気のある時に...と保留にしてしまってました。

これまた"百聞は..."ですね。とても面白かったし心配したような体力のいるコワさもないし、引き込まれるストーリーで面白かったです。変にひねくれた結末やどんでん返しを盛り込まなかった点でもかえって高感度アップ。


そしてなにより、本作のいちばんの魅力はリスベット・サランデルというキャラクターを見事に造型してくれた ルーニー・マーラの活躍。もちろん完璧でもなければ極悪人でもないミカエルを複雑にそして自然に演じてくれるダニエル・クレイグも素晴らしいのですが。

彼女が出てくるだけで引き込まれてしまいます。

スウェーデン版からハリウッドに活躍の場を広げたノオミ・ラパスも聞くところによると神がかり的な演技だったそうで、これも近いうちにチェックする必要がありますが...『ソーシャル・ネットワーク』や以前の清楚な可愛らしさを体現するような ルーニー・マーラを知っているだけに、そのギャップと職人気質の演技にホントくらくらするような俳優魂を見た気がします。

ピアスも役作りのためにほとんどが本物だそうで

さっそくお休みの今日、遅ればせながら原作も買ってきました(^^ゞ
原作のタイトル"Män som hatar kvinnor"は"女性を憎む男"の意。それだけに真のヒーロー（この場合ヒロインですけど）はやっぱりリスベットとそれを演じた ルーニー・マーラだと思った次第です。