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平野太呂写真家、NO.12 GALLERY主宰写真、撮ってます。小さいギャラリーも運営してます。「POOL」という写真集出してます。tarohirano.comno12gallery.com

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平野太呂
写真家、NO.12 GALLERY主宰

写真、撮ってます。小さいギャラリーも運営してます。「POOL」という写真集出してます。
tarohirano.com
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三好耕三とアンセル・アダムス

2010.11.01

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原宿のVACANTで三好耕三さんの写真展をみた。

カラー写真に慣れていた最近の僕の目が、
70年代、80年代に撮影され、バライタ紙に焼き付けられた
クラシックな美しいモノクロ写真に、まったく古さを感じなかった。
逆に、写真らしい写真群に、目が洗われた。

モノクロ写真に古くささを感じ、息が詰まる閉塞感を感じ、
カラー写真に助けを求めたのではなかったのか?自分。

三好さんの写真は、写真にしか出来ない、とても写真的な表現だ。
写真を使って何かを表現してやろうという横縞な考えは見受けられない。
時間とか、移動とか、出会いとか、視線とか、フィルムとか、現像液とか、印画紙とか。
とても写真らしい要素だけで成り立っている。
そのことがとても清々しいし、写真を信じているという強い思いを感じる。

それにしても、白と黒とグレーの世界。
一枚一枚の写真の中で、そのさじ加減が完璧なバランス。
6x6の正方形の画角がいっそう画面構成力を引き立てる。

とかく、写真を使ってなにかを表現してやろうと思いがちな自分。
なにか、反省を促されたような、しかしどこかでスッキリして会場を後にした。

時間前なのに見せていただいたVACANTのスタッフ達と三好さんに感謝。
11月12日までやっております。
VACANT/三好耕三

ちなみに、会場の奥にはアンセル・アダムスのプリントも展示されていました。
なかなか見る機会もなかったので、嬉しいですね。
写真はアンセルの撮影風景。カッコイイなー。
anselAdams2.jpg

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