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古着サミット。 業界屈指の古着好事家3名が集結!

2014.02.21

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第二講 今野智弘氏プレゼンツ "USMAモノ"

今野: 僕が今日持ってきたのは、ニューヨーク州のウェストポイントという場所にある、アメリカで一番古い軍の士官学校のアイテムですね。

栗原: アメリカの陸軍士官学校、通称「USMA(United States Military Academy)」ですね。

今野: ウェストポイントといえば「USMA」、というぐらい有名な学校ですよね。

栗原: 日本だと「USMA」の方がポピュラーですけど、アメリカだと完全に「ウェストポイント」って呼ばれてます。

阿部: まだ学校はあるの?

栗原: ありますね。

ーこのへんのアイテムは、普通に買えたものなんですか?

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栗原: 一部、外部の人に売っていたものもあると思うんですが、基本的には「USMA」の学生が身につけるためのアイテムですね。

今野: 黒、黄、グレーというのがスクールカラーになってるんです。

阿部: 士官学校っていうのは、他にもあるの?

栗原: もちろん陸軍だけではなく海軍や空軍なども士官学校があります。ただ、国立の陸軍士官学校としてはここだけじゃないですかね。

阿部: なるほど。

今野: ちなみに、同じニューヨーク州にも「NYMA(New York Military Academy)」っていうのがあるんですよね。エンジ色のリバースウィーブとかありますよ。

栗原: あとは「ROTC(注: 予備役将校訓練課程 Reserve Officers' Training Corps)」とかもありますよね。総合大学でも、軍のカリキュラムが受けられるっていう仕組みなんですけど。

今野: 軍の学校は調べてるとけっこう面白いですね。中でも、パッと見で面白いなって思うのが、この「ウェストポイント」なんですよね。

阿部: なんでここが好きなの?

今野: とにかく一番歴史がある学校なので、古いだけあってアイテムの幅もすごくたくさんあるんですよ。時代に応じて、かっこいいアイテムがちょこちょこ見つかったりするんですよね。

栗原: ヴィンテージの「黒」はとくに見つからないですよね。。

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今野: このへんのショールカラーとか、こないだ1800ドルとかで落札されてましたね。今、日本で買うとなるとどれくらいするんですか?

栗原: うーん、このサイズに程度だったら20万は超えるんじゃないですかね。

阿部: タグも付いてるもんね。

今野: そうなんです。タグ付きだったんですよ。

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ー年代はどれくらいなんですか?

今野: 40'sぐらいですかね。

阿部: ブルゾンみたいなやつもあるよね。

栗原: ニットジャケットですね。

今野: あれはたまに見かけるよね。

栗原: でも、古いのはあんまりないですね。50's、60'Sぐらいのはけっこうあるかもしれませんが。

今野: 確かに古くてウールが強い方がいいよね。後期になるにつれてちょっと化繊っぽくなってくるというか。

栗原: そうですね。でも、このへんのアイテムは、"ミリタリー"と"カレッジ"という、アメリカの二大カルチャーが結びついたものですからね。やっぱり人気ありますよね。

今野: 阿部くんもすごい高いやつを持ってましたよね。

阿部: いや、あれはもう手放しました 笑。

今野: 早い! 笑

阿部: ニューヨークで見つけたんですけど、ちょうど栗くんがアメリカにいたので、電話して「これどうかな?」って聞いたんです。で、「大丈夫」とのことだったんで、買ったんですよね。思えばかなり安く手に入りましたね。

栗原: 覚えてますよ。電話もらったのが週末で、たしか田舎のフリマを回っていて、なんにも出ないなーっていうときだったんですよね。こっちはそんな感じなのに、古着の仕入れで来たわけではない阿部さんが、そういういいの見つけて、、泣きそうになりましたね 笑。

今野: 自分もたまに栗ちゃんに電話して「今、これどんな感じかな?」って聞くことはありますね。単純に"古いもの"とか"いいもの"っていうのはわかるんですけど、相場がわからないものもあるんですよね。少ないなりにも意外と安く売られてるものとかもあるんで。

栗原: でも、僕も最近はあんまりわかんなくなってきましたけどね。。たいがいのものは一回ちゃんと調べます。

ーなるほど。

今野: とにかく、このショールカラーが着やすくて人気が高いアイテムですね。

栗原: 僕もひとつ持ってたんですけど、3年前に財布を落としたときに。。いまは買い戻したいです 笑。

今野: どんどん値段上がってるもんね。

栗原: そうですね。僕が買ったときは6年くらい前ですけど、まだ7万くらいでしたからね。。

ーショールカラーがとくに人気が高いんですね。

栗原: そうですね。ショールだけでも人気高いですし、しかも黒ってことで一段上がりますし、さらに「USMA」の配色ってことで、もう一段ですね。

今野: 着たときにちょっとダンディーに見えますよね。シャツなんかも合わせやすいですし。エレガントにしてくれますよね。

阿部: 昔はこんなに高くなかった気がするけどね。。

栗原: まぁ、ディテールとしてわかりやすいですからね。後付けパーカと一緒ですよね。あとはカバーオールとかシャツのチンスト(ラップ)とか。やっぱり目立つディテールがあると、高くはなりやすいですよね。「ショールカラー、黒、USMA」で数え役満みたいなもんですね 笑。

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