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FEATURE|Nulbarich、WONK、向井太一による、ビルケンシュトック「チューリッヒ」の解釈。

Nulbarich、WONK、向井太一による、ビルケンシュトック「チューリッヒ」の解釈。

3 Styles for BIRKENSTOCK.

Nulbarich、WONK、向井太一による、ビルケンシュトック「チューリッヒ」の解釈。

足元の快適さを追求する〈ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)〉から、1966年にリリースされたダブルストラップ仕様のサンダル「チューリッヒ」。今シーズンは中敷きにクッションを内蔵したソフトフットベッドモデルをリリースし、更なる快適な履き心地を実現させた。伝統と革新が一体となったこのモデルを、次世代を担う3人のアーティストが着用して街へ。若きミュージシャンたちの日常に、今日も「チューリッヒ」は寄り添う。

  • Photo_Kazuki Miyamae
  • Models_JQ(Nulbarich)、Kento Nagatsuka(WONK)、Taichi Mukai
  • Text_Tommy、Masahiro Kosaka
  • Edit_Shinri KobayashiRyotaro Miyazaki
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Detail of ZURICH.

チューリッヒ ¥14,000+TAX

〈ビルケンシュトック〉の名作のひとつである「チューリッヒ」。発売開始から50年以上経った今でも、幅広い層から高い支持を受けている逸品です。キャッチーな足の甲をホールドする2つのストラップとバックルを採用。今シーズンはライナーにクッション性の素材を採用した「ソフトフットベッド」によって、履きやすさが以前より格段に向上しています。アッパー素材には肌触りの良い滑らかなスエードのほかに、ヌバックレザーを使用したモデルもラインナップ。

Styling of JQ from Nulbarich.

製作期間中は寝ても覚めても音楽。

2016年のデビュー以来、ソウル、ファンク、アシッドジャズなどをベースにしたグルーヴと匿名性が各方面から注目を集めたバンド、Nulbarich。いまや様々な音楽フェスやイベントに出演し、その人気は止まることを知らない。今回はリーダーを務めるシンガーソングライターのJQさんを迎え、独自の世界観を持つ彼にとっての音楽、ファッション、「チューリッヒ」について話を伺った。

自身を「社会不適合者気味なので、音楽がやれていて良かった」と自嘲気味に話すJQさんだが、引くて数多のNulbarichだけに、4月末から始まる怒涛のフェスシーズンでは、すでにほぼ毎週何かしらのイベントに出演が決定しているという人気ぶり。そんな多忙の日々で、どのような日常を送っているのか実に興味深い。

「基本的に製作は自宅で行っているので、目が覚めたらパソコンで作業を始め、大概は寝落ち。で、また起きたらそのまま作業を続けてっていう繰り返しで、製作期間は本当に廃人スタイル。一度(スイッチが)入ると止まらないんですが、入らないとそれこそパソコンの前に座り、何にもしないまま終わるなんてことも(笑)」

自己分析によると、なかなかスイッチが入りづらいタチとのことだが、ON/OFFのスイッチに関しても同様なのだろうか。

「なので部屋着のまま1日中過ごしていたりするし、きっちりスイッチが切り替えるワケではなく、なんとなくグラデーションのようにONからOFFへと移り変わっていく感じですね、実際。どちらかといえば、動と静という表現の方がしっくりきそう」

ファッションも音楽もバランスが大事。

日常と音楽が一体化した日々を送るJQさんにとって、重要なファクターとなっているのがファッション。中でもオープンカラーの柄シャツを羽織ったスタイルの印象が強く、この日もまさにそれ。アンダーグランド感と男の美学を感じさせる着こなしだ。その雰囲気に憧れ、着こなしを真似るファンが多いのも納得だ。

「コダワリってほどのコダワリはないけど、スタイリングはトップスから選んで、それを整えていくのか? ハズしていくのか? と考えながら組んでいくのがいつものパターン。セオリー通りじゃないモノを1つ挟んでおくと、自分の中でなんとなく安心感があるというか。そうやってハズす感覚が自分なりの自己主張じゃないかなって。今日だとアロハシャツをジャージにタックインしていたりするのがソレに当たりますね」

彼自身「いつも行き当たりばったり」と話すが、絶妙なバランス感覚にセンスの一言では片付けられない知性の光を感じさせる。

「音楽でもファッションでも、『コレをこう合わせたら面白くなるだろうなぁ』と想像力を膨らませるのが好き。いくら気に入ったアイテムでも、全部が主張しすぎてしまうと散漫でまとまらなくなってしまうじゃないですか? ともに全体的なバランスが大事だと思っていて、その中でパズルのようにいかに計算しながら組んでいくかが難しくもあり、面白いところでもあると思います」

ビルケンシュトックは定番であり標識。

「格好良いコアなものが好きだけど、キャッチーなものもすごく好き」と語り、“コアとキャッチー”という、相反する2つの要素を等しく愛する男は、〈ビルケンシュトック〉のサンダルをどのような存在として捉えているのだろうか。

「いわゆる定番ですよね。キャップで例えるなら〈ニューエラ〉とかっていうのと同じで、世の中の基準。ここが入り口で、そこからどう進めばいいのかを教えてくれる一つの標識みたいな感じじゃないかなって思っています。やはり流れを知るからこそ、それに逆らっていくことが出来ると思うんで」

スタンダードを知ることで、あえてハズすことも可能となる。定番とは自分なりのスタイルを見つけるために絶対通るべき道ということだろう。履き心地に関してはいかがなものかと実際に履いた感想を聞く限り、相当気に入った様子。

「もちろん抜群に履き心地が良くって、メッチャ楽っす。ここまでくるとサンダルというより、もはや良いスニーカーレベルですね。なにより楽だし、今日みたいな感じに僕の普段のファッションにも取り入れやすいので、それこそ着崩す際にポイントとして使っていきたいですね」

シーンを問わず、履いていて快適。ONとOFFの境目が明瞭ではなく、緩やかなグラデーションを描きながら時を重ねていく日常には、まさに打ってつけの一足。今後、彼がこのチューリッヒを履いて歩く姿が、必ずや見られることだろう。

JQ(Nulbarich)

ソウル、ファンク、アシッドジャズなどをベースに、ポップスやロックを織り交ぜたサウンドを奏でる話題のバンド「Nulbarich」のフロントマン。今年は待望のセカンドアルバム「H.O.T」のリリースや、夏に開催される数々のフェスへの出演、さらに秋には日本武道館での公演も決定し、さらに注目を集めている。

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