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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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ナイキ出禁事件の全貌。

2008.09.24

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前回、次回は軍物リバーシブルTの紹介をする旨予告していたんですが、このネタも色々な人からよく聞かれるのでコチラを先に。

今回の出張でかなり腹の立つ事件に遭遇。
場所はとある州の片田舎にあるナイキのファクトリーストア。

もちろんLA近郊にもナイキのファクトリーストアは点在するんですが、(ラルフローレンなどもそうですが)日本人観光客&バイヤーが多く訪れるロケーションのアウトレットモールと田舎のソレとは、プライスや商品構成などにかなりの違いがあるんです。
恐らく僕らのようなバイヤーによる並行輸入を防ぐ為に、日本サイドと色々やり取りしてコントロールしてるんだと思います。(お店によっては「同じアイテムは1人何点まで。」とか決まっている場合も。)

そういった理由のため、僕がいつも行っているソコはかなりの穴場でよく仕入れをしてたんです。
今回はソコで、ヴィンテージラインのオレゴンワッフルとデイブレイクを合わせて14足買ったんですが、レジにいたのは白人の姉ちゃん&兄ちゃんの2人組。
いつも通り両足のサイズを確認しながらレジ打ち。また箱の数とモニターを照らし合わせて足数も確認。
んで、レジを打ち終えて商品をショッピングバッグに入れた後にももう一度、僕の手元にあったスニーカー君たちとレシートを照らし合わせて、数量の再確認をしてたんです。
なので、僕も自分では数をチェックせずにレシートにサインして店を出たんですが、車に荷物を持っていく途中、「なんか微妙に高くなかったか?」と思い、車に着いた瞬間にレシートをチェック。
するとやはり1足多く、15足分の料金をチャージされてたんです。
なので車に荷物を入れてそのまま店へと戻ると、さっきの2人がまだ同じレジにいたのでレシートを見せ、「1足多くチャージしてたよ。でももう1足持っていくから気にしないで。」と声を掛け、ラックのほうに歩いていこうとしたら。
兄ちゃんのほうがレジを出てラックのほうに歩いていき、姉ちゃんが「ごめんなさい。彼がもう1足持ってくるからココで待ってて。」と。
「でもアイツ、俺が欲しいサイズ知らないじゃん。」と思いながらも待っていると...
さっきの兄ちゃんがマネージャーらしき白人のおっさんを連れて来て、そのおっさんが僕に「何かあったんですか?」と。
なので一連の出来事をイチから説明し、「でも返金してもらわなくても、もう1足持っていくからいいですよ。」と言うと、そのおっさんの口から予想だにしなかった一言が。

おっさん「あんたは一回、店から出たからもう駄目だ。」
(以下、僕の頭の中でリフレイン。)
おっさん「あんたは一回、店から出たから...」

おっさん「あんたは一回、店から...」
おっさん「あんたは一回...」

僕「...........(絶句)」

このおっさんが一体何を言っているのかを理解するのに30秒ほどかかりました。要するに僕が店内でその間違えに気付かなかったからもう手遅れだと。
「いやいや、この姉ちゃんが2回も確認したんだから、普通合ってると思うでしょ。しかも気付いてすぐに戻ってきたじゃん。」とおっさんに一言。
姉ちゃんにも「ねえ、さっき確認したとき14足だったよね???」と聞くと、さっき自分の過ちを認めたばかりの彼女がなんと「ノー、15足だったわよ。」とこれまた予想外のお言葉!
多分ミスをしたのがマネージャーにばれて怒られるのが嫌だったんだと思いますが、それにしても土壇場での裏切り...
「いやいやいや、さっき一つ目の袋に4足入ってて、二つ目の袋に5足入ってて...」と再度説明しても、「何言ってんの。ちゃんと15足あったじゃない。」と姉ちゃん逆切れ...
なので、おっさんに「じゃあ俺の車ん中調べていいよ。14足しか入ってないから。」と言うと、おっさん「そんなの、お前が1足どっかに放ったかもしれないから意味ないだろ。」とばっさり。
「なんで俺がそんなことしなきゃならないの???しかも車、店の真ん前に止めてあるし。」と反論してると、騒ぎを聞きつけた他の店員も次第に集まってきて、最終的に白人6人vs日本人1人が向かい合う格好に。
するとおっさん「あーもういいよ、好きなの1足持ってけ。その代わり二度とココの店に戻ってくんなよ。シッシッ。」と、完全に僕を野良犬扱い。
「いや、俺は何も悪いことしてないし、いつもココで買い物してるんだから困るんだよ!」と言うと、おっさん更に「車で3、4時間走ったら他にもファクトリーストアが何軒かあるから、どれでも好きなとこに行きゃーいいだろ。」と。
完全に頭に来たので「F〇〇k You!」と中指を立てて退散しようかとも思ったんですが、万が一警察を呼ばれて捕まったら洒落にならないので、「じゃあ、あと1足はもういらねぇよ。また今度来るからな。」と捨て台詞を吐いて泣く泣く帰ってきました。

でも、もしも僕がアメリカ人(白人)だったら、こんな対応は間違いなく受けていないはず。
なので近々、ナイキ本社に苦情のメールを送ってやろうと思っています。
もしも何らかのレスポンスが来たら、またこのブログにて皆さんにご報告します。お楽しみ(?)に。


<左からDAYBREAK VNTG NAVY X OLIVE SIZE:9 1/2, 10 1/2 ¥8,295
DAYBREAK VNTG GREY X PURPLE SIZE:10 1/2, 11 ¥10,290
DAYBREAK VNTG YELLOW X BROWN SIZE:10 1/2 ¥8,295
OREGON WAFFLE VNTG RED X BLACK SIZE:10, 10 1/2, 11 ¥10,290>

この子たちがその時の戦利(?)品です。。。

Comments: 2

久しぶりに頭にきました。

クリちゃん!日本人の誇り。

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