あれっ、９１‐Jって確か鉄板でしたよね？？？ - クリちゃんがイクッ。（栗原道彦）

古着好きなら誰もが一度は袖を通したことがあるであろうカバーオール。
中でもリーといえば昔から他のブランドより飛び抜けた人気を誇っていたはず。だったんですが、現在ウチにはそこそこカワイイ娘が３人も在籍しております。。。


＜70's Lee 91-J SIZE:40 REGULAR ￥20,790＞
まずは一番若い７０年代前半に生まれたこの子から。
まあサイズが４０レギュラーと若干ポッチャリしていますが、特にダメージもなく、色もこの年代にしては中々いい方かと。右胸ポケットにうっすらとワッペン跡が残っていますが、逆にソレもいい味になっているんじゃないかと思います。


首元のタグは®マーク、M.R.が共に入る織りネームで、９１‐Ｊでは最終型となるタイプ。コレ以降はプリントネームに変更になり、品番も９１‐Ｊではなくなってしまいます。
胸ポケットに付くネームはすでにプリントネームに変更された後のモノを使用。
ボタンは６０年代以降、長く使われていたシンプルなロゴのモノ。リーならではの首振りボタン仕様なので、動かすと「カチカチッ」となるあの音色がカワイイと思うようになったら古着中毒一歩手前（笑）。


＜LATE 50's～EARLY 60's Lee 91-J SIZE:40 REGULAR ￥26,040＞
続いては上の子よりちょっと年を食った５０年代後半～６０年代初頭生まれのこの子。
サイズは同じく４０レギュラーとちょっとポッチャリめ。コチラも程度、色共にいい感じなんですが、やはり「サイズ４０」というのが鬼門なんでしょうか？？？


首元のタグは６０年代以前と７０年代以降で諸々違いがあるんですが、最も大きく違う点はその付け位置。画像のように６０年代以前のモノは台襟のすぐ下に縫い付けられています。（４０年代以前になると台襟に直接タグが付くようになります。）
また、この頃までは®マークのみの記載でM.R.はまだ記載されていません。それと「UNION MADE IN USA」表記もまだ入っていませんね。
胸ポケットのネームには®マークすら入っていない、首元のタグより更に１つ古い仕様のモノ。
そしてこの子、実はボタンにかなりのチャームポイントが。
というのもフロント一番下のボタンが１個だけ、何故かロングＬ仕様になっています。
コレも古着ならではといった面白いディテールですね。まあ単に製造時、工場に残っていた在庫のロングＬボタンがココ１個だけ混じって付いてしまっただけだと思いますが。。。


＜50's Lee 91-J SIZE:38 REGULAR ￥31,290＞
３人の中で一番年増な５０年代生まれのお姉さん。ハウスマーク直後に生産されたモノですね。
リーのワークジャケットで３６以下はまず出てこないので、サイズ的にはここいらで妥協してくれると古着屋的には助かるんですけど。
この子は３人の中でもお手頃感ピカイチじゃないでしょうか？ＬＡの相場とほぼ変わらない値段だと思います。ハイ。


コチラの首元タグには「Lee」、「JELT DENIM」共に®マークもまだ入っていません。
素材表記もまだされていませんが、この年代では逆に「LOT」、「SIZE」表記が残っています。
後は「Lee」、「JELT DENIM」の書体、２列に分けられたサイズ表記など色々と差異がありますが、胸ポケットのネームは上のモノと変わらない仕様に。
コチラはちゃんとフロント、両袖、全てのボタンにロングＬを使用しています。

一昔前は秒殺だったはずの９１‐Ｊですが、最近はやはり皆さん、ハウスマーク以前のモノしか欲しくないんですかね？まさかチンストだなんて。。。言わないですよね？？？
確かにこの子たちが今、皆さんが欲しがる小さいサイズでないことは重々承知してます。
でもこの現状、大きめサイズが着れるガタイのいい人にとってはラッキーな時代到来だと思うんですけどね。