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栗原道彦フリーバイヤー(?)1977年生まれ2010年に有限会社ロストヒルズを退社。2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

クリちゃんがイクッ。

栗原道彦
フリーバイヤー(?)

1977年生まれ
2010年に有限会社ロストヒルズを退社。
2011年よりフリーでの活動を開始(?)。

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アメリカが外国に戦争を仕掛けるのは地理の勉強をするためだ。

2009.01.24

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最近、この「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」を読んだんですが、コチラの本、サブプライムローン、イラク問題、先の大統領選等、アメリカの事が非常に分かりやすく、且つ面白く書かれています。
僕的に一番興味深かったのは「ウォルマート、激安の代償」という章。
特に「新規店舗をオープンさせる際、ウォルマートの社員たちが元々あった周りの商店がいつまでに潰れるかを賭けにしてる。」というくだりを読んで、「やっぱりそういうことなんですね。」と納得。
僕もアメリカでデッドストックを探す時など、古い町に昔からある個人商店(スポーツ用品店、ワークウェア屋など。)を中心に回るんですが、イエローページには一応載っているのに現地に着いてみるとすでに閉店している。なんてことがよくあります。
ダウンタウン(といってもメイン通りが一本だけ。みたいな小さな町だったりですが。)を一通り回ってみても完全に廃墟化しており、結局その町にはウォルマートやダラーゼネラルといった大型の小売店が一軒のみ。なんて事も。

つい先日も、とあるNY在住の白人ディーラーに探して欲しいアイテムがあり、「〇〇〇を探して欲しいんだけど、昔から営業してる〇〇〇屋とかにありそうだから、もしも心当たりがあったら探ってみて。」とメールしたんですが、

"OK I AM TRYING, MANY OF THOSE PEOPLE ARE NOT LONGER ALIVE, MANY WAL MART HAS PUT OUT OF BUSINESS. THE SONS BECAME DOCTORS OR LAWYERS AND DID NOT KEEP THE FAMILY BUSINESS. "

というタイムリーな返事がすぐに返ってきました(苦笑)。
やはりウォルマートのせいで、元々周りにあったファミリー経営の小売店のほとんどが倒産してしまい、本来なら後を継ぐはずだった息子たちは先の見えない販売業ではなく、医者や弁護士など将来が安定した高収入の職業を選んだという訳ですね。。。

僕が推測するに、「昔からある町の小売店の多くは、WWⅡ終戦後からアメリカが高景気に沸いていた50年代頃にオープン。初代のオーナーが現在70~80歳くらいになっていて、2代目でもすでに50代もしくは60代。3代目は跡を継がずに別の職業をチョイス。ということで、後継ぎはいないし景気は悪いしで店を閉めざるを得ない。」というのが現状なんじゃないかと。

とすると、そういった昔ながらの小売店が残っているのは現在のオーナーがリタイア、もしくは亡くなるまでの間のみ。
そう考えると、デッドストックを探す時間の猶予もそんなに長くは残っていないという事です。
なので明々後日からの出張ではスリフトを回りつつ、ついでにデッド探しにも挑戦しようかと現在、下調べをしている最中なんですが、やはり片手間ではそう簡単に見つからないんですよね。。。

Comment: 1

おっ、死角狙いでいっちゃいますか? ぜひ来週にでも。

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