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雪が
2009.03.03
いつ降るのでしょうね。
ベランダでたばこを楽しみながら、壊された裏のビル跡地を眺めていたら
なんか右のほうに物体があるのに気づいた。
デジカメで近寄ってみると
長年使用されたのか薄汚れたキャラクターぬいぐるみが捨てられていた。
アメリカからお父さんの仕事の都合で東京、原宿のマンションに来たキャサリン5歳。
離れ離れになった友達のかわりに、お母さんに頼んでぬいぐるみを買ってもらう。
そして3年いっしょだった、ぬいぐるみのジョニーも、今日アメリカに帰るからさよならだ。
本当ならいっしょにアメリカに行きたいけど、お父さんもお母さんも汚いし、大きいから
捨てなさいっていう。
空港に向かう電車の中で、棄ててしまったことを本当に後悔する。
でも、もう後戻りできない。
願わくば誰か優しい人が拾ってくれることを願う。
そんなとき向いのマンションで働くPRのお兄さんが「ジョニー」をみつける。
僕は思う。
「大事にされたものには魂が宿るから、僕はあれを拾わなければいけない」
「でもスタッフは反対するだろう。いつも変なものを拾っては怒られるから。。。」
そして僕はコンビニにいくふりをしてぬいぐるみを近くでみる。
で、
「やっぱりやめておこう」
って、本当に何しても意気地なしの僕。
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