朝 - 土（松井智則）

目をさまして、一番乗りでホテルの朝食を食べる。
お風呂に入ろうとするとシャワーを固定する器具が壊れていて
手でシャワーを持って体を洗った後、風呂場をみわたしてみたら
お風呂じゅうびしょびしょで、少し申し訳ない気分になった。

9時に事務所にいってから、展示会を２つほどまわって
クライアントに挨拶をして、昼ごはんを食べようと思うと
心強いメッセージに癒される。

鞄が重いからホテルに置きに行こうと思ったら、明日行くはずだった
「MIKIO SAKABE」が出展しているショールームを発見する。
前回と場所は違うが、今回も綺麗なショールームだったから
結構長居してみた。

昨日は寒くてブーブーいってたけれど、今日は空を見上げて青空にうっとりする。
東京は1週間くらい曇り空とか雪とか、雨だったから、やっぱり青空じゃないと
前世が漁師だった自分としては、ぱっとしないところにもう一度気がつく。

結構歩いたけど、やっぱりもうひとつくらい展示会に行こうと思い
「JUN OKAMOTO」が出展しているランデヴーにいく。
じゅんくんは相変わらずやわらかい物腰で、色グロ、中途半端なロン毛の
僕とは違い、ロングシャツを着こなせない僕も少しヤキモチをやいた。
だけど、そういうのも運命だから、やっぱり受け入れるしかない。

街をふらつきながら、マスタード専門店をみつけて、こういうものを好きになった
経緯を思い出して、少し切なくもなる。
でも、それが自分なんだから、それこそ抱きしめるしか能がない。

進めば進むほど、テンションが上がる時もある。
そういう時は、うっとり出来るものに出会う可能性が高いから、素敵な壁の落書きを
見つけて、「ミスター味っ子」のエンディングテーマを思い出す人は、僕だけでは
ないだろう。

まだ7時なのに、歩きすぎてお腹が減って、夕食の約束も無視して
パニーニを頼んでしまった僕。
僕は顔が長いけど、このパニーニも、なかなかのもんだな。

パニーニを頼む時に、店員さんのフランス語に適当に「ウィウィ」言ってたら
なんかジャンクな食べ物がたくさんテーブルに並んでしまった。

食べ過ぎたから、ホテルに歩いて帰って、カロリー消費して、ブログを書いている今
夕食を約束していた人から電話がくる。
まだ食べる気がしないけど、約束は約束だ。
さぁ、出かけよう。（パズー）