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『The Soloist』

2010.05.19

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jedi_the_soloist.jpg『路上のソリスト』The Soloist
監督:ジョー・ライト
原作:スティーヴ・ロペス
出演:ジェイミー・フォックスロバート・ダウニー・Jr.キャスリーン・キーナー

ずっと見たかったけど行きつけのレンタル屋では埋もれていて...。それにしてもロバート・ダウニー・Jr.の作品の選び方はさえています。(それはジェイミー・フォックスも同様か)

LAタイムズのコラムニスト・スティーヴ・ロペスが偶然知り合ったホームレスの天才音楽家ナサニエル・エアーズ。記事にしながらもなにかと彼の手助けになればと奔走するスティーヴの視点を通して人助け"Help"とはなにかを美しくそして実話ならではのやるせなさを省かずに見事に描いています。

統合失調症であるエアーズ氏からしたら健常者の視点からの手助けはいずれも余計なお世話...

助ける大前提として先に相手を理解することの大切さを苦悩しながら学んでいくロバートの演技も、音楽を通して世の中を見る、大げさにいえばイディオ・サヴァン(天才痴呆)の苦悩を演じるジェイミーもすばらしい。さりげなく俗物を演じながらも元夫に的確なアドバイスを与えるキャスリーン・キーナーもいいですね。(『マルコビッチの穴』も強烈でしたが容姿がオバサンになってからの最近のほうがさらに素敵に感じます)

地味な作品ですが心に残ります。実話であるからこそエアーズ氏の現状に劇的な解決策は訪れず、友人の助けになることは本当は何かをなやみ変化していくスティーブがすがすがしいです。そしてなにより今も路上で暮らす多くの人々の現実を描き、実際に劇中にも本人役として多くの路上生活者が出演しているのも心に響きます。

実際のLosAngelesTimesのコラムページはこちら

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