蛍雪ジェダイ
森山真司
ディストリクト ショッププレス
プレス兼ディストリクト
ホームページのコントロールとウィンドウディスプレイ担当。キャリア20年超のジェダイを目指す名物販売員
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『Black Snake Moan』
2010.07.06

監督:クレイグ・ブルーワー
出演:サミュエル・L.ジャクソン、クリスティーナ・リッチ、ジャスティン・ティンバーレイク
まんまとルックスにひかれて借りてきましたが、思わぬヒューマンタッチの心温まる描写にトクした気分( ^ω^)。
長年連れ添った妻を弟に寝取られ心に傷を負った元ブルース・ミュージシャンのラザラス(S・L・ジャクソン)...。ある日、幼少時の虐待の記憶からセックス依存症に苦しむレイ(C・リッチ)を助けたことから始まる監禁劇...。
あらすじ観ただけだとありがちな監禁劇かとタカをくくっていましたが、両者それぞれが傷を負い、そして監禁という行為をへて救われていく過程が丁寧に描かれていて面白かった。
もちろんサミュエル自身が謳うブルースの存在もまたすばらしく、魂の救済に一役買う音楽の持つパワーが、説得力を持って描かれるあたりは爽快でさえありました。モノクロで挿入されるデルタブルースでは伝説的存在のEddie James "Son" House, Jrのセリフもとっても重みがあります。
シリアスなテーマと一見地味ーな筋書きがこのブルースの存在と、ハードボイルドともとれるような敬虔で無口なサミュエルの力強い表情でエキサイティングに感じてしまう。もちろんC・リッチがほとんどの時間、パンツとカットオフのTシャツ姿という体を張ったヨゴレ演技にも拍手です。
完璧なハッピーエンドを見せず、各々前向きに人生を歩みだすラストもまた心にしみます。
観終わったらAM03:30...暑く寝苦しい夜が、舞台になった南部の夜と重なってさらに寝苦しかった(^^ゞ
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