『SOLDIER』(1998) - 蛍雪ジェダイ（森山真司）

『ソルジャー』SOLDIER
監督：ポール・W.S.アンダーソン　
出演：カート・ラッセル、ジェイソン・スコット・リー、コニー・ニールセン、ゲイリー・ビジー、マイケル・チクリス
撮影：デヴィッド・タッタソール

超B級と評されようとなにかしらがツボで忘れられない映画...わたしにとってコレがそう。また観ちゃった！

実は製作費6000万ドルもかかった大作...ところが興行収入は1400万ドルとプロダクション会社には悪夢のような映画だったことでしょう。監督のポール・アンダーソンは後に『AVP-Alien　VS　PREDATOR』を撮る方で、いままでの名作SFの印象的なところをミックスして上手にオタク好きのする世界観を見せてくれるヒト。その才能はここでも発揮されています( ^ω^)

乳幼児からエリート戦士になるべく養成されるソルジャー:TODD3465。中年にさしかかり歴戦の勇士となるところが、遺伝子操作で生まれた新バージョンのソルジャーたちにとって代わられあえなく廃棄処分に。

投棄された先は難民が入植する辺境の星...そこですこしずつ人間としてのこころを目覚めさせていく...コニー・ニールセン（『グラデュエーター』）の疲れた美しさとか非アクションシーンの丁寧な描き方がわたしにはツボ。

似たような心境にさせてくれるのはあと『第5惑星』とか

もうひとつのツボはプロダクション・デザインにクレジットされているデヴィッド・L.スナイダー。彼こそ『ブレードランナー』にも参加した経験から廃棄物のセットにポリス・スピナーをしのばせた張本人です。

ほかにもTODDの記録にタンホイザー・ゲートの名前が出てきたり...（もちろん『ブレードランナー』のレプリカント：ロイ=ルトガー・ハウアー=バティのアドリブに出てくる戦場の名です）...と、オタクをくすぐる仕掛けがたくさん！
お気に入りです！