蛍雪ジェダイ
森山真司
ディストリクト ショッププレス
プレス兼ディストリクト
ホームページのコントロールとウィンドウディスプレイ担当。キャリア20年超のジェダイを目指す名物販売員
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『HURT LOCKER』(2008)
2010.10.04

監督:キャスリーン・ビグロー
出演:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー、ブライアン・ジェラティ、ガイ・ピアーズ、ディヴィッド・モース、レイフ・ファインズ
みんな大絶賛でした。でも結局劇場にはいかず、いまさらながらレンタルで鑑賞(^^ゞ だって人間爆弾とか自爆テロとか容易に想像できてコワかった汗から。血が苦手...とくにリアルな描写のときは。
『ハート・ブルー』、『ブルー・スチール』のころのアクション・エンターティンメント的なビグロー嬢からは想像のできない骨太で無駄のない出来。もともと男くさい描写は得意な人でしたが、まるでアスリートのような無駄のなさで緊迫度を盛り上げます。"戦場に出るってことはダイスを投げることだ。生きるか死ぬか...いつかは死をひいてしまう"...そんなとりたてて理由もなく生命を奪われる・死と隣り合わせの毎日の不条理さのなかに見事に突き落としてくれました。
主要3人のキャスティングと脇を固めるなじみのある数々の顔(ベテラン)を配置して見せる布陣は見事。そして"みんな同じに見えてしまう"と劇中も表現される名もないアラブ人たちの存在が非常に怖い...言葉もわからない、表情も読めない...もしかしたら爆弾を身にまとっているのか、またはスイッチを持っているのか...それでも駐留している立場として愛想も良くしておかないと...なんて数々のストレスを観る者にも共有させてくれる迫真の映画でした。
軍側からは事実に忠実でないとさまざまな批判もあるそうですが、軍務につく人々の極限のストレスは十分すぎるくらいわかりました。
やっぱり怪我とか死体とかそんな描写は(ホラー、スプラッタものからしたら全然おとなしいものですが)そこかしこに見当たりましたが、目を覆う用意をして構えていたほどではなかったのでよかったー(^^ゞ
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