蛍雪ジェダイ
森山真司
ディストリクト ショッププレス
プレス兼ディストリクト
ホームページのコントロールとウィンドウディスプレイ担当。キャリア20年超のジェダイを目指す名物販売員
www.district.jp
-
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
-
-
Extremely Loud & Incredibly Close(2011)
2012.07.18
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』Extremely Loud & Incredibly Close(2011)
監督:スティーヴン・ダルドリー
原作:ジョナサン・サフラン・フォア
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、マックス・フォン・シドー、ジョン・グッドマン
これもまた劇場に行きたかったけど結局果たせなかった。
911の10年後、父親を失った少年が亡き父の遺したひとつの鍵の謎を解こうと奔走する冒険ものの姿を借りた遺族の物語。
ありがちな好奇心と無鉄砲さを併せ持った無邪気な子供像とは違い、パニック障害を思わせる神経質で気弱な少年ははかなく脆い子供から青年へ変わる微妙な時期を見事に表現していて、素晴らしかったです。
トーマス・ホーン...今後の活躍に期待ですね。
それにしても子供を取り巻く周囲の大人たちがどれも素晴らしい。
マックス・フォン・シドーは名優の風格なのに御茶目な老人の姿を垣間見せてくれます。もう80代半ばなんですよね...。スゴイ。
911の喪失にまつわるドラマはいくつもありますが、曇りのない少年の目で見たNYの景色はとてもとても悲しく、そして愛に満ちていました。
そこには復讐なんて概念はもちろん存在しません。
※コメントは承認されるまで公開されません。