DANIEL SIMON-OBLIVION - 蛍雪ジェダイ（森山真司）

『オブリビオン』OBLIVION（2013）
監督：ジョセフ・コシンスキー
出演：トム・クルーズ、モーガン・フリーマン、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズブロー、メリッサ・レオ

『トロン：レガシー』を観た時からジョセフ・コシンスキー監督はわたしにとってアイドルになりました。過去のSFに対する愛とデジタル撮影に対してみせる距離のとりかた（否定はしないけど偏重でもない）、プロップやセットはできる限りリアルにこだわってスクリーンで美しい映像を見せてくれます。

もちろんこのオブリビオンも最初のヴィジュアルがリリースされ始めた頃から楽しみにしていました。

オハナシはいろいろなところでいろいろな事がいわれているのであまり語りませんが、とても気に入りました。いわゆるディストピア映画や宇宙人侵略モノと単純にくくれない"壮大でほろ苦い愛の物語"になっているあたりはハイテクなSFガジェットばかり目につく露出からは想像できないウレシイ裏切り。

女性にも観て欲しいです。

わたしにとってのヒーローはあくまでガジェットなんですけど(・∀・)

やはり『トロン：レガシー』のデザインでシド・ミードの再来！とわたしがベタ惚れしたダニエル・サイモン氏が本作でもコシンスキー監督とタッグを組み、大活躍しています。


もうひとりの主役といってもいいくらい大活躍するバブルシップはトンボとベル47ヘリコプターをベースに見たことのない動きをするクールな飛行機を描きだしてくれて、視線を奪われます。

サポート役として脅威から助けてくれるはずのドローンもどこか威圧的で信用のおけない不気味な動きを見せてくれる...。球体のデザインは『2001年』のポッドとハルを思わせる赤いランプがともるカメラがやはり印象的。