RECORDING, SOUNDS and ENVIRONMENT
オノ セイゲン
空間デザイナー/ミュージシャン
録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアー ティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。
Photo by Lieko Shiga
雪に弱い、アムステルダム、スキポール空港
2010.12.21
いやはや、アムステルダムからの帰国が1日後だったら、スノー・エマージェンシーで空港閉鎖になっていた。今年は、日本が過去50年で一番暑い夏だったかと思えば、ヨーロッパは100年に一度の寒波らしい。4月18日のアイスランドの火山噴火の日も、ミラノからアムステルダム経由東京行きはキャンセルで、すぐローマ経由に変更したので日本に帰ってこれたが、私より後に帰国予定だったスタッフは全員そのまま2週間もイタリア生活を満喫していた。


アムステルダムでは、街中でもほぼすべての子供から大人まで英語をしゃべれる。
オランダ語と日本語は、現代社会の中で使用できる範囲はすごく限定されているので、例えば空港での問題解決に、日本人スタッフを頼るのか、簡単な英語でも直接に責任者(に近い立場)に交渉できるのでは、これまた運命は分かれる。
日本とオランダは400年以上も交流があり、オランダ人にとって世界マーケットでビジネスを展開するというのは、大昔からまったくもって当然のことである。それに対して、国際社会の中で、最近の(とりわけこの10年)日本人の弱点のひとつはコミュニケーション能力だ。当たり前だが、日本の常識は世界の常識ではない。日本人同士でも個人によって経験や価値観が異なるので、相手の常識と自分の常識が一致するというのは、ごく親しい友人同士くらいであろう。言わないでもこのくらいは判ってくれるであろう、などという考え方は一般的に世界では通用しない。

次回は「(現場で役立つ)英語のボキャブラリー」について。
オノ セイゲン