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オノ セイゲン空間デザイナー/ミュージシャン録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアー ティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。Photo by Lieko Shiga

RECORDING, SOUNDS and ENVIRONMENT

オノ セイゲン
空間デザイナー/ミュージシャン

録音エンジニアとして、82年の「坂本龍一/戦場のメリークリスマス」にはじまり、多数のアー ティストのプロジェクトに参加。87年に川久保玲から「洋服が奇麗に見えるような音楽を」という依頼により作曲、制作した『COMME des GARCONS / SEIGEN ONO』ほか多数のアルバムを発表。

Photo by Lieko Shiga

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間仕切りプロジェクト

2011.04.04

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 「間仕切りプロジェクト」は、テキスタイルデザイナーの安東陽子さんの発案により、岡安泉さん(照明設計家)を協力者として考えられた体育館で簡単に作れるパーティション。仮設住宅ができるまで、避難生活はまだしばらくかかりそうだし、これは、とてもよいと思う。「輸送・現地での設置・予算の面で協力していただける方もあわせて募集します。」とのこと。連絡は下記、岡安泉照明設計事務所まで。

間仕切りプロジェクト事務局(岡安泉照明設計事務所内)
〒101-0047千代田区内神田2-13-8BMビル302
TEL:03-3251-7272
FAX:03-3251-7273
MAIL:info@ismidesign.com


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 私のスーパーオーディオCD作品に『Forest and Beach / Seigen Ono』(SACD Hybrid SD-1003~4H)がある。5本のスピーカーにより1ビットDSD収録の森の音に囲まれる。体育館独特の響き、会議室などでも空調や部屋の暗騒音をマスキングする程度の音量で、森の音(全方向からの鳥)を流すことにより、その空間の外側に森や庭が広がっているように感じる。いわゆるBGM(音楽)では、お年寄りから小学生まで趣味趣向が異なるばかりか、常時かけておくわけにはいかない。自然音とは、まったく無意識のうちにストレスを和らげる効果がある。ただし、ふつうのCD程度の音質では効果がスーパーオーディオCDほどにはない。無意識に聴こえてくる決してうるさくない、むしろ小音量であるのに、レゾリューションが高いことにより、空間定位(スピーカーの間の音の情報)がリアルに再現される。岡安さんたちに続いて、避難所に電気も復帰してきたら「音の間仕切り」として提供できるよう準備をすすめている。取り急ぎ、SACD Multi-ch対応のオーディオシステムも現在3セットは準備完了。肝心のSACDを限定で再製造中。まもなく告知予定。