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愛の才能。
2012.07.20
先日、友人と飲んでたら何故かナウなイジメ問題なんぞになりまして。彼の持論では加害者や学校をメディアは攻撃するけれども自殺するやつが悪いと申すのです。Twitterなら炎上しかねない意見ですが、一応彼を擁護すると今回の事件の詳細は知らないようで、過去数々同じような問題、事件を総体的にみて言っているわけです。安易に自ら命を断つヤツはダメだという意味でしょう。
確かに仏教の教えなんかだと自殺は大罪です。貰って生まれた命を自ら断てばもはや人間に生まれないとか地獄を彷徨うとか言いますし。僕もそう信じて自殺は一番ヤバいと思ってます。だけどどうしたって死ぬ人はいるわけです。それを安易にやっちゃう人もいれば、耐え切れずにする人もいる。その境目なんてのはやっぱ個性だからきっかけの大小はわかりません。
まあそういう意味で「自殺するやつが悪い」んですけれども、人にはその個性ってのがあって、暗いヤツもいれば明るいヤツもいるし、背が高いヤツとか低いヤツ、すぐ風邪ひくヤツとめっちゃ健康なヤツとかね。子供ができて気づいたんだけど育て方以前に生まれ持った個性、素質があるんですよ。で、そういうの全部ひっくるめてそう言い切っちゃうのもどうかと。ね。
じつは僕のまわりはどーしようもない人間が多くて(この業界ダメ人間の集まりだと思ってますが)、事務所の金持って行方知れずのヤツとか、精神的弱さで引きこもってる仲間がいます。僕はどちらかというとイジメっ子タイプなので、「大人げない」「ほっておけ」と言って突き放します。だけど、「友達じゃん」「仲間だろう」とずっと彼らのことを庇い続けているのは、誰であろう「自殺するヤツが悪い」と言う彼です。
「じゃあオマエのその気持ちはどこからくるの?」というのが結論でした。愛なんですよ、愛。もはや使い古されすぎて確かな意味さえわからないですけれども、あえて言葉にするなら「愛」しかない。いまの教育現場か、教育現場はむかしからか、はたまた社会全体がそうなのか、まったくわかりませんけれども、ちょっと愛が足りないんじゃない?ということだけ、思います。
ハナシが暗いので、川本真琴「愛の才能」。あたりで。
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