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家。
2012.08.23
三軒茶屋の屋上にあるカフェバーで知人のバースデーパーティをした。あいかわらず気持ちがいい空間だった。
a-bridgeというその店の主は舘さんといってルネッサーンスでブレイクした近頃あまり見ない髭男爵の髭のほうに似ている。お付き合いは長いがそもそもはスタイリストの古田さんの友人。
三宿の所属事務所を離れ、住まいも目黒区民でなくなってからとんと近寄らなくなったけど、そんな僕の突然の頼みで店のバルコニーを貸切にしてくれた。通常はやらないそう。ありがとうございます。
その前についでに元事務所にも寄ってみた。今月いっぱいで解散するそうで中はもうガランとしていた。なんとも寂しかった。
思えば事務所の内装を手がけたのも舘さんらで、たしか近所の神社の廃材を貰って作ったその古ぼけた柱のひとつも愛おしく、どうせ取り壊すなら思い出にひっぺがして持って帰れば?ってアシスタント君らにその気はなさそうだった。当然、イチぬーけた、した僕にその筋合いなどないが。
ただひとりになっても、チェルシーフィルムズさんとか、社名は変わってもライノさんとか、そういう場所は例えば出身学校みたいなもんで、いまさら用事もないし、行ったところで知らない人ばかりだけど、前を通り過ぎるとほっこりするというか、、それがなくなるのは実家の家がなくなってしまうのと同じ。
十代で家を飛び出して、それからいろんなとこを飛び出して、いまひとりでやってる。でも飛び出した場所に愛はあって、遠くからみんなすげーなあ、おもろいなあって思いながら生きてる。
僕にはいまアシスタントがいない。というかスタイリストの仕事ではもういらない。そう考えると誰かが飛び出してく親みたいな寂しさがない。と思ったけど子供が飛び出してくっていう最大級に切なそうなやつが待ってるね。
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