ソロデビューした渡辺俊美氏にインタビュー。
2012.06.18

- せっかくなので、俊美さんのファッションについてもお伺いしたいのですが、ちなみにファッションのルーツって何ですか?
俊美:
何ですかね? 僕は女の子の影響が大きいかな。姉ちゃんが3人いて、全然タイプが違うんだけど、2人は文化服装学院に通ってて。それが影響していたり、あとは音楽も。今回Charさんの曲をカバーしてるんですけど、その曲も姉ちゃんが好きで小学生のときから聞いてて、そのときCharさんがかぶってたハットが記憶に残ってたり。あとはジュリーとか、ハットが好きなのはその辺の影響です。
あとは『ゴッドファザー』だったり、(マーティン・)スコセッシ監督とか(ロバート)デ・ニーロとか、クラッシュのポール・シモンとか。それで東京来てからはビースティ(ボーイズ)とか、スタイルカウンシルになってからのポール・ウェラーとか、ミュージシャンからの影響も多いですね。
- これはソウルセットの音にも繋がる気がするんですが、いろいろなエッセンスが上手くミックスされていますよね。例えば、ロックなヒトって自分たちをルールで縛りすぎて変化することを拒否しがちですが、そういうのをあっさりとブチ壊してくれたというか。
俊美: カッコ悪いと思ってましたからね。パンクもモッズもヒップホップもそうですけど、みんな「コスプレ」だなって思ってたし、そういった意味でビースティとかが見本になりましたね。カッコイイと思ったものは、全部自分なりに取り入れたい。
- あと最近、陶器であったり、生活雑貨だったり、そういったライフスタイル寄りなモノにこだわってらっしゃいますが、こちらも何かきっかけがあったのですか?
俊美: 母親が美術の先生だったりとか、池波正太郎のファンで、こだわりは欲しいなっていうのは小さいときからありましたね。ランドスケープの中原さんとか知識や行動力のある方から聞く話は面白くて吸収してきました。あと、18歳くらいのときにバイトしてた渋谷の東京堂ってところが古物商をやってて、そこで仕入れをやってたのも影響があるかもしれませんね。先輩方から目利き的なことも学ばせてもらったし、それが活きているのかもしれません。
- このお話面白くて、終わりが見えなそうなので、この辺で。ソロでの活躍も楽しみにしています。ありがとうございました。
渡辺俊美『としみはとしみ』
(PECF-1048 税込3,000円)
[収録曲]
01. 安らぎの場所
02. 僕はここにいる
03. 沈黙の言葉
04. 死んでしまう事が...
05. バニラ
06. 夏の約束
07. コトコト・グツグツ
08. ピノキオ
09. 気絶するほど悩ましい
10. オトコのリズム
11. rain stops, good-bye
12. 夜の森