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『リップヴァンウィンクルの花嫁』岩井俊二監督インタビュー残酷で美しい現代のフェアリーテイルはいかにして生まれたのか。

2016.3.17 THU

『Love Letter』の詩情、『スワロウテイル』の熱量、『リリイ・シュシュのすべて』の衝撃、『花とアリス』の可憐。1990年代より、ワン・アンド・オンリーな映像表現で我々を魅了してきた岩井俊二監督が、待望の実写長編映画をつくり上げた。若手俳優のなかでもとりわけ注目の集まる黒木華と綾野剛、さらにシンガーソングライターのCoccoなど個性的なキャストを迎え、現代の日本に生きる私たちのフェイクとリアル、嘘と真をあぶり出す。ナナミ・イン・ワンダーランド。東京の空の下、23歳の七海がSNSの大海原の先に見つけるものとは何か。上映時間3時間、残酷で美しい現代のフェアリーテイルはいかにして生まれたのか。鑑賞後の興奮冷めやらぬまま、岩井俊二監督に(前のめりに)聞く！

Interviw&Text_Shin Sakurai
Design_Kumiko Sano
Edit_Ryo Komuta

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岩井俊二　Shunji Iwai
1963年生まれ。1988年よりドラマやミュージックビデオ、CF等多方面の映像領域で活動を続け、独特の映像表現は「岩井美学」と称される。映画監督・小説家・作曲家・プロデューサーなど活動は多岐に渡る。主な監督作に『打ち上げ花火、下から見るか？横から見るか？』(93)『Love Letter』(95)『スワロウテイル』(96)『リリイ・シュシュのすべて』(01)『花とアリス』(04)など。海外にも活動を広げ、『New York, I Love You(3rd episode)』(09)『ヴァンパイア』(12)を監督。2015年には初の長編アニメーション『花とアリス殺人事件』が公開された。