VICTORINOX for CREATION
機能を凝縮したマルチツールをはじめ、キッチンナイフ、時計やバッグなどさまざまなカテゴリーでハイパフォーマンスなプロダクトを展開する〈ビクトリノックス〉。あらゆる事態を想定してつくられた品々は、高い機能性と信頼性を持ち、日常と非日常どちらのシーンでも使えるものが揃う。今回は実際のブランド愛用者でもある3名に、それぞれのクリエイションに欠かせない持ちものについて話を訊いた。
池田尚輝 / スタイリスト
スタイリスト坂井達志氏に師事し、2000年に独立。メンズファッション誌を中心に活動後、2005年にニューヨークへ移住し、翌年帰国して再始動。現在はファッション誌、広告、TVなど幅広く活躍中。アウトドアやインテリアへの造詣も深い。
1.Kirkham’sのポーチ、2.HOECHSTMASSのスケール、3.GRENSONの靴べら、4.VICTORINOXのカード式マルチツール、5.STAEDTLERのマーカーペン、6.Aesopのボディスプレー
池田さんはスタイリストという職業柄、撮影の現場などで想定外の事態に対処しないといけないことが多い。そんなときに重宝するのがマルチツール。池田さん自身、過去の経験からこのアイテムの重要性を痛感した。
スイスカード ￥3,200
「たとえばハサミやピンセットなど、これがあると便利なのにというものを現場のだれも持ってないということは多いんです。マルチツールは必ず毎回使うわけではないけど、現場での“たられば”をすこしでも防げるように最近は必ず持ってます」と語る池田さんがとくに愛用するのが、通称スイスカードと呼ばれるカード式のマルチツール。コンパクトなカードのなかに、ハサミやナイフ、つまようじなどのツールが詰まっている。
そして、このカードをはじめ長年を経て残ったのは、機能性はもちろん審美眼でセレクトされたデザインのものばかり。汗をかいたときのボディスプレーやモデルのための靴べらなど、まわりのひとを不快にさせず、スムーズにことを進めるためのものも常備。それは「スタイリストってみんなに気を配るお母さん的な役割もやれないとだめ。それで現場の空気をつくっていく。今回選んだ道具たちはそのために必要なものですね」
事務所に届いた梱包品をきれいに開けるときに重宝するのが、カードに収納された小型ナイフ。池田さんがいちばんよく使う道具だ。
池田さんが心掛けるスマートな所作は封筒の開封時にも垣間見える。破らずにきれいに開ける細やかな美意識は見習いたい。
