シンプルに女性が穿いてかっこいいパンツ。
ーメンズでは32、34、36、38インチの4サイズ展開で、レディースでは29インチのワンサイズということですが、ウエストのアジャストタブを利用して、絞って穿くこともできるんですか?

今野: アジャストすることで、ウエストを2インチ絞ることができます。
優樹: タブの向きも、前から後ろに絞れるような付け方にしました。逆方向だと、フロントに変なシワが寄ってしまうんです。そういう細かな部分にもこだわりましたね。
玲子: そもそもレディースサイズをつくってもらえることも、私にとっては本当にうれしいことなんです。メンズでいいものがあっても、レディースで穿けないということはよくあることなので。さらに2サイズ分カバーできるとなると、なおさら。
今野: 先ほど玲子さんの話にもあった通り、もともとM-45は女性にも自然にフィットするシルエットなんですよ。無理に穿こうとすると、どこか不自然になる。あとは他のミリタリーパンツと比べて、ディテールも簡素化されていて、そこに魅力を感じる方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
玲子: そのシンプルさが女性も穿きやすいポイントだったりするんです。
今野: シンプルに女性が穿いてかっこいいパンツだなって思います。
玲子: こなれ感が出るんですよね、穿くだけで。玄人っぽく見えるシルエットというか、「ウィッティー ヴィンテージ」でも入荷するとすぐに売れてしまうので。
優樹: こんなに人気が出るとは思ってもいませんでした。ヴィンテージではタマ数が少ないので、うちからすれば、今回のアイテムは救世主でもあるんです。
ーユニセックスで穿けるシルエットということですが、パターンでこだわった部分はあるんですか?
今野: パタンナーは〈スタビライザージーンズ〉でもおなじみの矢實さんにお願いしました。彼の引くパンツのパターンは最高で、バランスがすごくいいんです。全体のシルエットはもちろん、ヒップラインにも独特の角度が求められるので、そのあたりをしっかりと理想の形に仕上げてもらいました。ヴィンテージを穿きたくても自分のサイズが見つからないということが多いので、展示会でも試着された方々の評判がすごく良かったですね。