フィールドと日常をまたぐ、ちょうどよさ。
緑のフィールドを優雅にフリスビーが飛んでいく。その着地点に引き寄せられるようにして、モノクロのボーダーを着た選手が目の前を走っていく……。
この競技・アルティメットは、アメフトとバスケットボールが合わさったような競技と言われていて、味方が飛ばしたフリスビーを相手陣地でキャッチしたら得点が入るというもの。しかも紳士的なスポーツで、審判はたてず、プレイヤー同士でジャッジします。



アルティメットは美しくもエキサイティングなスポーツです。フリスビーが宙を舞う優雅なモーションに目を奪われ、フリスビーを見事にキャッチしたときのカタルシスたるや。けれどその美しい瞬間を生み出すのは、無数のスプリントと汗の積み重ねです。アルティメットは走りつづけるスポーツなのです。
ボールの代わりにフリスビーを投げ合うその競技は、ストップアンドゴー、そして急激な方向転換を何度も繰り返します。汗で全身がまとわりつく消耗戦であり、フィールドに必要なのは、体力や技術だけではありません。実はユニフォームもまた、プレイの一部を担う大切な要素なのです。だからこそウェアは単なる装いではなく、選手が戦うための道具でもあります。


写真の服は一見普通のボーダーですが、「The LYCRA Company」の機能素材を使った〈ナナミカ〉のもの。その生地は、オーガニックコットンと「COOLMAX® EcoMade fabric」で編み立てたオリジナルの天竺仕立てです。汗を吸収して肌をドライに保つ機能性は、本気のスポーツのユニフォームにも負けません。
スポーツでも汗の処理が重要なのは当たり前ですが、近年の日本の夏の暑さを考えたら、カジュアルな街歩きでさえ、ちょっとしたスポーツくらい汗をかきます。しかも秋だって汗ばむような日も珍しくないし、冬の電車や室内だって暖房が効いて、汗が滲むことだって珍しくありません。


同じく、「COOLMAX® EcoMade fabric」のニット素材を使用した〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉のソックスは、同じように足をドライに保ってくれるので、不快感がありません。ふんわりと編み立てた厚めのニットパイルなので、履き心地が抜群なことも付け加えておきます。

さて、高機能を高らかにうたってきましたが、それだけではファッションは成り立ちません。今回の服は、そのカジュアルな素材感が肝で、テクニカルな表情ではなく、あくまで自然素材のような風合いは日常使いにピッタリ。おかげで、このプレイヤーたちは、競技を終えたらそのままフィールドの外へ繰り出すことができます。〈ナナミカ〉や〈ザ・ノース・フェイス パープルレーベル〉の服は、そんな自由と快適さを与えてくれる存在です。


現代のファッションでは、過剰に着飾ることも少なく、一方で機能一辺倒な “ザ・ユニフォーム” を着たいわけでもありません。誰もが、日常を快適に過ごせる、機能とデザインの “ちょうどよさ” を求めています。結局、“ちょうどよさ” というのは、機能と表装、フィールドと日常、スポーツとファッション。そのすべての間に軽やかに橋をかけてくれる、この素材のことを言うのかもしれません。

ナナミカとは?
高機能素材を用いた、ベーシックで洗練されたウェアを提案するブランド。アウトドア機能と都市生活のファッション性を融合した、パイオニアのような存在です。

ザ・ノース・フェイス パープルレーベルとは?
そのナナミカが〈ザ・ノース・フェイス〉とコラボし、日本限定で展開する紫のブランドタグが印象的なラインです。アウトドア性能を備えつつ、街着に映えるベーシックなデザインと上質な素材感が特徴。

COOLMAX® EcoMade fabricとは?
吸水機能と通気性に関しては従来の「COOLMAX® fabric」と同じながら、使用済みペットボトル原料の100%リサイクル素材から作られ、より環境に配慮したサステナブル素材です。